
舌痛症
英語
Stomatodynia
Glossodynia
Burning tongue
Sore mouth
Sore tongue
Burning Mouth Syndrome (BMS)
舌が痛い、ピリピリ、ヒリヒリするのに病院で検査しても異常がない。舌痛症に効くツボまで詳しく解説
もくじ
執筆者
舌痛症とは
舌痛症とは、舌が痛いのに、検査しても明らかな異常を認めない病気です。
口腔内灼熱症候群と呼ばれる病気の一種と考えられています。
痛みの多くは「ピリピリ、ヒリヒリ痛い」といった表現がよく使われます。
原因は不明であり、歯科治療をすることで発症することが多いといわれています。
また、患者さんの背景に心因的な要因がみられることが多いともいわれています。
病院の治療では、抗うつ薬、抗不安薬、心理療法、自律訓練法、漢方薬、唾液分泌促進剤などが使用されることが一般的です。
原因が不明であるため、これらの治療は舌痛症を治すための治療ではなく、薬が効いているときに症状を軽減することを目的とした対症療法になります。

Burning Mouth Syndrome(BMS)
海外ではBurning Mouth Syndrome (BMS)と呼ばれ舌だけでなく、口蓋、歯肉、口唇など口腔粘膜に灼熱感あるいは異常な感覚を訴えるものが日本の舌痛症にあたると考えられます。
舌痛症の統計
40歳代後半から70歳代に多くみられます。
8割以上は女性で、特に閉経後に多いです。
男性は難治性の傾向があるといわれています。
舌痛症の症状
片側性の痛みが多い。
舌、口蓋、口唇、歯肉の痛み。
舌先や舌縁に多い。
持続性の痛み。
夕方に痛みが増大する傾向。
味覚に異常を伴うことがある。
口が乾燥する場合がある。
食事をするとましになることが多い。
好きなことなどに夢中になっている時は症状がましなことが多い。

舌痛症の原因
舌痛症の原因は不明です。
抜歯、義歯装着、ブリッジなどの歯科治療をきっかけに発症することが多いといわれています。
日常のストレス問題を抱えている方が多いといわれています。
不安傾向の人や生真面目な人が多いといわれています。
末梢神経になんらかの障害がある可能性が指摘されています。
感情をつかさどる中枢神経系になんらかの問題がある可能性が指摘されています。
不安、うつ、などの心理的な原因が関係していると考えられています。

舌痛症の診断基準
毎日2時間以上生じる口腔内の灼熱感もしくは不快を伴う異常感(口腔粘膜表層の痛み)で、少なくとも3か月以上持続し、明らかな原因となる疾患を認めないもの。
舌痛症と似た他の病気
口腔がん、口腔乾燥症、カンジダ症、ベーチェット病など。
舌痛症のビタミン・ミネラル
ビタミンB12、鉄、亜鉛など。

舌痛症の病院での治療
抗うつ薬、不安薬、ビタミン剤、漢方薬など。

舌痛症の漢方薬
漢方薬では葛根湯、半夏瀉心湯、五苓散など。
舌痛症の心理療法
認知行動療法、自律訓練法、交流分析など。
舌痛症で使用する経絡・経穴(ツボ)の例
鍼灸や指圧治療として
身柱
百会
肺兪
厥陰兪
腎兪
中脘
膻中
巨闕
大巨
足三里
など
※市販の「お灸」をする時の参考としても使用できます。

パニック障害
関連記事
社交不安障害のチェック
自律神経失調症
広場恐怖症
心臓神経症の経穴(ツボ)
うつ病
起立性調節障害
お友達にシェアする!
参考文献
チェアサイド・介護で役立つ 口腔難治性疾患アトラス: 舌痛症・口腔乾燥症・味覚異常・口臭症の診断と対処
中川洋一 (著)
クインテッセンス出版
2024/8/9発売
歯列の乱れに注目!口腔粘膜疾患と舌痛症への対応法
天笠光雄 (著), 塩沢時子 (著), 塩沢真穂 (著), 塩沢育己 (著)
インターアクション
2019/1/1発売
関連外部リンク
Burning Mouth Syndrome
National Institute of Dental and Craniofacial Research (.gov)
Burning mouth syndrome
Mayo Clinic
Burning Mouth Syndrome
Cleveland Clinic