慢性閉塞性肺疾患(COPD)
英語
Chronic Obstructive Pulmonary Disease
もくじ
執筆者
慢性閉塞性肺疾患(COPD)とは
慢性閉塞性肺疾患(COPD)はタバコの煙を主とする有害物質を長い期間吸入しておきる肺の病気です。
COPDは呼吸機能検査で気流閉塞を示します。
慢性閉塞性肺疾患の症状
COPDの主な症状は労作時の呼吸困難や慢性の咳や痰で、徐々に進行します。
慢性閉塞性肺疾患の統計
COPDの有病率や死亡率は2015年のWHOの調査では、死因の第4位です。
日本人の男性の死亡原因では8位(2017年)です。
慢性閉塞性肺疾患の精神症状
COPD患者は不安や抑うつなどの精神症状を合併することが知られています。
COPD患者の精神的な負担の要因としては、身体機能の障害、呼吸困難による日常生活の制限、社会的な孤立感や疎外感などが考えられています。
慢性閉塞性肺疾患と薬の乱用
COPD患者はその不安から、過剰な医療機関の受診や薬剤の過剰摂取などに陥ることが知られています。
慢性閉塞性肺疾患の診断
COPDの診断は気管支拡張薬吸入後のスパイロメトリーで1秒率が 70 %未満の場合で、
閉塞性換気障害をきたすほかの疾患を鑑別除外して診断されます。
確定診断には、COPDの診断と、不安や抑うつなどの精神疾患に伴う不眠や食欲低下などの身体症状の鑑別も必要になります。
関連疾患
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参考文献
COPD (呼吸器疾患 診断治療アプローチ)
金子 猛、 三嶋理晃 (編集)
中山書店
2019/8/31 発売
関連外部リンク
慢性閉塞性肺疾患
The Japanese Respiratory Society.
What Is COPD?
NHLBI, NIH
Chronic obstructive pulmonary disease (COPD)
WHO