慢性疲労症候群

英語
Chronic fatigue syndrome
【慢性疲労症候群】
突然の全身倦怠感が6ヶ月以上続いている!
朝起きれない、なにもやる気になれない!
ただただ ツライ!
病院で検査をしてもこれといった異常がみつからずハッキリとした原因がわからない!
慢性疲労症候群は、突然の全身の倦怠感から、これまで通りの社会生活を送ることが困難になる、
効果的な治療法が見つかっていない原因不明の疾患です。

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慢性疲労症候群の主な症状としては、
半年以上も続く著しい全身の倦怠感、微熱(37度から38度)、喉の痛み、首や脇の下のリンパ節の腫れ、筋力の低下、頭痛、筋肉痛、関節痛、不眠、仮眠、不安感、抑うつ状態等です。
日常生活ができなくなる疾患で、20代から40代の女性に多く見られます。
それまでできていたのに、仕事や学校にいけなくなり、長期間全身の倦怠感が続くため、うつ状態になり、周りから孤立してしまいがちです。
このままでは何もかもダメになってしまうのでは、、、?
あせる反面、押しつぶされそうな全身のケンタイカンは続き、働きたくても働けない、学校に行きたくても家から出られない、
家族の食事を作りたくても布団から出られない、
といった症状が長く続いてしまい、自分の意思に反して、退職や退学、育児放棄に追い込まれてしまう人も少なくありません。
検査をしても異常は見つかりません。
欧米では、1980年代から強い関心が持たれていました。
日本では1991年に当時の厚生省が専門家による研究版を設置し、全国の実態調査に乗り出ました。

病院で
いろいろと検査をし、症状をきかれ、
「これは、慢性疲労症候群ですね」 と診断され、
「なんらかの感染症の後に発症することがある自律神経の乱れです。長引くことがあります。
適度な運動をして、しっかりと睡眠をとって下さい、漢方薬を飲んで様子を見ましょう…」
「はぁ…。」 「慢性疲労症候群…??」 Bさんは、聞いたことのない病名に少し戸惑いました。
ただ自分が大きな精神病にでもなったのかと思っていたので少し安心しました。
「慢性的な疲労ということは、ずっと疲れている状態ってことかな?」
しかし、それ以上聞くことも出来ず、何故なるのかも分からずに出された薬を飲む事にしました。
そして、その晩、処方された薬を飲みました。
「この漢方って飲んでいれば原因がわからなくても原因に対処できるのかな……」
数日後、
倦怠感……「えっ?」「なんで?」
「処方された薬をシッカリ言われたように飲みつづければ治るんじゃないの…?」
Bさんは心配で仕方ありませんでした。その日以降
出された薬はきめられたように続けて飲みましたが、一向に良くなる兆しが見えてきません。
そんな時に、家族がインターネットで【慢性疲労症候症】について調べていると、
「整体と鍼灸で慢性疲労症候症が治る?」
「そんなことって本当にあるの?」
「それでも、このまま病院へ通っていても、ナカナカ良くなる様子が見られないし…」
Bさんは整体と鍼灸で良くなると言うことに対して半信半疑でいましたが、何度か通っているうちに体調が良くなり、自律神経が安定したのか、生活にリズムが生まれて、
徐々にですが普通の生活を送れるようになりました。
現在は、病気持ちの子供の子育てと、アルバイトを両立できるようになり
多少の波はあるものの、前向きな気持ちで過ごせるようになりました。

?【慢性疲労症候群】に対する考え?
慢性疲労症候群の考えられる原因は、ウィルス感染、免疫異常、内分泌異常、代謝異常などが考えられていますが、
決定的な証拠は得られず、確立した治療法はないとされています。
そのため、病院での治療は対症療法に終始し、
微熱や筋肉痛、頭痛、喉の痛みなどに対しては、非ステロイド系の消炎鎮痛剤を、
気分の落ち込みがつよい場合は、うつ病の薬を、
不眠に対しては睡眠薬をといった症状その場しのぎでを抑えることを繰り返す対症療法のみとなっています。
対症療法の薬を長期間服用することで、心身の他の部分に生理的な負担がかかり、他の病気を発症する原因(医原病)をつることになります。
情報のバリアフリー化が進み、
最近そういった対症療法を嫌う方が増えているため、多くの医療機関では漢方薬を処方するケースが増えています。
漢方薬は自然の生薬といったイメージがあり、受け入れられやすい傾向があります。
しかし、漢方薬にも多くの副作用があり、内臓系、特に肝臓などに害を与えることが多いことは知られています。
つまりのところ、患者さんたちはとても苦しんでいる一方で、原因がわからないまま、根本的な治療薬は見つかっていない状態で、漢方薬が処方されつづけている、というのが現実です。
何故なるのか??
原因の一つとして感染による脳神経系と自律神経系の何らかの侵害により、自律神経が乱れてしまう事が考えられます。
身体は自律神経とホルモンで調節されています。よって、自律神経やホルモンのバランスが乱れてしまう事で内臓機能をはじめ、体調が悪くなってしまうのは当然のことです。
なんだか、ハッキリとしないモヤっとした状態で原因は不明のまま、薬による治療が始まります。薬はあくまで対症療法なので薬の力で治ることはありません。
それは漢方薬でも同じです。
あくまでも、治すのは自分の力なのです。
子供に薬を飲ませる事に抵抗がある方はたくさんおられます。長期間薬を飲む事で内臓や脳に影響が出て、のちに他の病気を引き起こす事もありますが、その時は他の科にふられてしまいます。
【慢性疲労症候群】はストレス後の一時的な心身の乱れです。
自律神経とホルモンのバランスを根気よく整える方向性で治ります。治りにくい場合は必ずどこかに原因があります。
それは、体の歪みや精神的な悩み、職場、学校、家庭環境の中でのストレス、
様々なことからこの症状は【何らかのストレスがきっかけで発症し】つづいてしまうことが考えられます。
本人は何が原因で、何がきっかけになっているのか薄々と気付いているはずです。
本当の原因に気付き、その負担を減らし、新しい生活リズムを整えていく事こそが、根本的な治療に繋がっていくと思います。
これまでの生活習慣や心理習慣はそのままで、薬だけ飲みつづけて本当に治るとお考えですか。
薬なしの治療をオススメします。
どういった治療をするのか、もっと詳しく聞きたいなど質問も受け付けております。
慢性疲労症候群をきっかけに人生を見直すチャンスと考えると気が楽になるかもしれません。
実際にそうだと思います。
症状が治まったとき、何気ない平凡な毎日に感謝と幸せを感じることができれば一歩進めます。
皆さんの人生のほんの少しのお役に立てればとても光栄です。

慢性疲労症候群
慢性疲労症候群は休養によって改善されない6カ月以上持続する原因不明の疲労です。
日常生活が高度に障害されることを主徴とする疾患です。
1988年に米国疾病管理予防センター(CDC)によって提唱された疾患概念です。
慢性疲労症候群の統計
慢性疲労症候群の推定有病率
米国 約0.2から0.4 %
日本 約0.2 から0.3 %
女性に多い
慢性疲労症候群の原因
慢性疲労症候群の病因は不明です。
CFSは発症時に、発熱やリンパ節腫脹などの感冒症状を認めた例があり、
ウイルス感染・細菌・原虫などの慢性感染の影響が疑われています。
アトピー性皮膚炎や化学物質過敏症などのアレルギー疾患との関連が疑われています。
慢性疲労症候群の治療
慢性疲労症候群の治療で有用性が証明されているのは認知行動療法と段階的な運動療法です。
慢性疲労症候群の予後
生命予後は良好です。

慢性疲労症候群の鍼灸・整体・マッサージ施術
臨床で使用する経絡・経穴の例:
頭部では百会(ひゃくえ)。
神門(しんもん)。
心穴(しんけつ)など。
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参考文献
専門医が教える 筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)診療の手引き
倉恒弘彦(一般社団法人日本疲労学会 理事)/松本美富士(一般社団法人日本線維筋痛症学会 理事)編著
日本医事新報社
2019/10/11 発売
慢性疲労症候群 関連外部リンク
厚生労働省(旧厚生省)慢性疲労症候群診断基準
厚生労働省疲労研究班
慢性疲労症候群について。普通の疲れとの違いは?
大正製薬
Myalgic Encephalomyelitis/Chronic Fatigue Syndrome
Centers for Disease Control and Prevention
Chronic Fatigue Syndrome
The Johns Hopkins University