不整脈

心臓内の電気回路の異常が生まれつきあるばあいと、年齢とともに形成されておこるばあいがあります。

また、肥満、持続的な精神的ストレス、アルコール摂取などの生活習慣が心臓に負担をかける結果起こりやすくなるといわれています。

心臓の冠動脈の病気、心臓弁障害、心不全、先天性心疾患などの心臓の病気も不整脈を起こしやすくします。

不整脈を放置すると

不整脈は血液の流れがスムーズにいかないことで、血液の一部が途中で固まってしまい、脳や心臓の細い血管に詰まってしまうことがあります。

放っておくと脳梗塞や心筋梗塞になることがあります。

程度にもよりますが命に関わることもあります。

不整脈の症状

軽い不整脈の自覚症状はありません。

症状が重くなると急に脈がはやくなったり、おそくなったり、とまったりが分かるようになります。

脈が急にはやきなったとき、心臓がドキドキ(動悸)することがあります。

脈がとまったり、遅くなったときはフラフラ(めまい)することがります。

発作性頻拍症

発作性頻拍症は若年者に多く、発作的に脈が急激に上がり(160以上など)数分から数時間続く症状です。

死に至ることはほとんどありません。

発作性頻拍症の原因

心臓内の電気回路の異常

刺激伝導系の異常

ストレスや疲労

カフェインやアルコールの摂取

薬物(抗うつ薬・抗精神病薬など)や刺激物

不整脈4

期外収縮

期外収縮は等間隔でおこる拍動の合い間に臨時に拍動がおこる症状です。

脳動脈硬化、リウマチ、過度の喫煙などが関係するといわれています。

期外収縮の原因

ストレスや不安

カフェインやアルコールの摂取

薬物や刺激物

心臓の疾患

電解質異常

睡眠不足や疲労

不整脈の治療

不整脈の治療は、主に以下の3っつの方法があります。

抗不整脈薬や抗凝固剤などの「薬物治療」

心臓の原因部分に直接介入する「カテーテルアブレーション法」

ペースメーカで電気信号に介入する「デバイス治療」

薬物療法やペースメーカーで不整脈が完治することはありません。

不整脈にもよりますが、カテーテルアブレーション法では不整脈が完解することが期待できますが、手術のリスクや再発のリスクが伴います。

不整脈は自力で治すことができないといわれていますが、

若者の不整脈やストレスなどの生活習慣による自律神経の乱れによるものであれば自力で自然治癒する不整脈もあります。

起立性調節障害

 本位性頻脈症候群

 自律神経失調症

心配な不整脈

心室細動や持続性心室頻拍は深刻な不整脈と考えられています。

心配のいらない不整脈

必ずではありませんが、軽い洞性不整脈、右脚ブロック、上室性期外収縮、出現頻度の少ない心室性期外収縮は比較的心配しなくても大丈夫なことが多い不整脈といわれています。

ただし、心室性期外収縮の中には心室細動などの引き金になる不整脈もあるといわれています。

不整脈と運動

不整脈の人に推奨される運動は、自律神経を整える運動が推奨されます。

横隔膜呼吸は深くゆっくりと横隔膜を意識して呼吸します。

有酸素運動は軽いウォーキングや水泳でじんわりと汗をかく程度のものです。

運動療法

軽い筋トレは水入りのペットボトルなどで軽く腕の筋肉を鍛えるようなものです。

心臓ヨガや軽い太極拳はゆっくりと全身をうごかします。