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巨髎(こりょう) |
「巨髎」=頬骨の感情ルートを開放するツボ
美容・神経系・感情面すべてに関連し、顔の“無意識の癖”をリセットする重要ポイント
表情を取り戻し、本来の“笑顔”を自然に引き出すための再起動スイッチ
英語
Stomach(ST)3
Juliao(Great Bone-Hole)
巨髎(こりょう)
足の陽明胃経3
The Stomach Meridian of Foot-Yangming
巨髎
こりょう
Koryo
取穴部位
鼻孔の外方約8分、瞳孔の垂直線上。
笑ったときに頬骨が動く位置のすぐ外側に感じる軽いくぼみに取る。
筋肉
小頬骨筋、上唇挙筋
運動神経
顔面神経
知覚神経
上顎神経(眼窩下神経)
血管
眼窩下動脈、顔面動脈の枝

主治(古典+現代応用)
・顔面麻痺、三叉神経痛、頬部の腫れや硬直
・鼻づまり、鼻炎、顔面浮腫、涙目などの顔面部の循環不良
・美容鍼灸では頬のリフトアップ、笑顔の左右バランス調整、たるみ防止にも使われる
名前の由来(オリジナル解釈)
「巨」は大きな力や盛大を、「髎」は“骨の間の空洞”や“通り道”を意味します。
つまり「巨髎」とは、**頬骨周囲にある“感情と表情が流れる大きな通り道”**と捉えることができます。
また、現代の東洋医学的観点からは、**「外への表現力=感情の解放」に深く関係する経穴**として、内に抱え込んだものを顔に出せるようにサポートするポイントでもあります。
心理・感情との関連(オリジナル視点)
・「笑顔がうまく作れない」「表情が引きつる」「無表情が習慣化している」人にとって、巨髎は表現の解凍ポイント。
・日常で“本音を押し殺して作り笑いをしている”人ほど、ここに緊張や硬直が現れやすい。
・頬骨下の筋肉は「自分を表現する」筋肉でもあり、巨髎は「感情の通り道をもう一度開く」場所でもある。
現代的な活用
・マスク生活で表情筋を使う機会が減った現代人にとって、巨髎は「再び表情を自由に使うための再起動スイッチ」
・深く優しい刺激で、笑顔の左右差を整え、表情の柔軟性を取り戻す。
・また、脳の“他人との関係性”に関わる領域ともリンクしており、「人間関係に疲れた心」をゆるめる作用も期待される。
セルフケア法
・指先を頬に当て、笑顔をつくるようにゆっくり引き上げて5秒キープ
・そのまま小さな円を描きながら呼吸を吐ききる
・「顔をほぐす=心をゆるめる」意識で毎日3セット程度
注意点
・歯や鼻の疾患がある場合は敏感になることがあるため、軽めの圧で。
・骨の際を探るようにやさしく触れるのがポイント。
・冷えた状態で行うと緊張が強まりやすいので、入浴後や温めたあとがおすすめ。
→地倉(ちそう)
←四白(しはく)
→足の太陰脾経
←手の陽明大腸経
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