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四白(しはく) |

「四白」は視界と心の“曇り”を同時に晴らすツボ
内に溜めた感情を解放し、表情に光を取り戻す
美容・心理・感情の三方向に働きかける“目元のリセットスイッチ”
英語
Stomach(ST)2
Sibai(Four Whites)
四白(しはく)
足の陽明胃経2
The Stomach Meridian of Foot-Yangming
四白
しはく
Shihaku
取穴部位
瞳孔の直下約1寸(約2.5~3cm)、眼窩下孔の上、皮膚がやや凹むところ。
押圧するとジーンとした感覚が走ることがあるのが特徴。
筋肉
眼輪筋(特に下眼瞼部)
運動神経
顔面神経
知覚神経
上顎神経(眼窩下神経)
血管
眼窩下動脈・静脈

主治(古典+現代応用)
・眼瞼けいれん、視力減退、眼精疲労、涙目、まぶたのむくみ
・顔面神経麻痺、三叉神経痛、下眼瞼のチック症状
・美容鍼灸ではくま・たるみ・表情筋の弛緩による老化予防にも応用される
名前の由来(オリジナル解釈)
「四白」は「四方の白(しはく)」と書きますが、古典的には「目の黒目のまわりが白く明るくなる場所」とされ、視野が開かれる象徴として名付けられたとされます。
しかし、さらに踏み込めば「白」は東洋思想では“明るさ・正しさ・純粋性”を象徴し、「四」は東西南北すべての方角を意味します。
つまり、**四白とは「どの方向から見ても曇りなき明瞭さを取り戻す場所」**といえるのです。
そのため、現代では
「自分の外見を取り繕うよりも、**心の曇りを晴らすことが真の明るさ(白)である**」という意味も込めて、この穴をケアする価値が増しています。
心理・感情との関連(オリジナル視点)
・人の表情には“隠している感情”が必ずにじみ出ます。
・四白は、そうした“表に出せない感情”が目元に溜まり、
**下まぶたに影を落とすような状態**をリセットするポイントでもあります。
・特に「泣きたいのに泣けない」「本音を笑顔で隠している」といった状態が続くと、この穴が硬直して、血行不良・むくみ・くまを引き起こします。
現代的な活用
・PCやスマホなど近距離視野に集中しがちな現代人にとって、
このポイントは「視野を広げ、心を解き放つボタン」のような存在。
・眼精疲労だけでなく、“自分の内側にこもりすぎた時に、意識を外に向ける”作用を持ちます。
・美容面では目元のハリ、若々しい印象づくりに必須の経穴です。
セルフケア法
・人差し指の腹で左右の四白を軽く円を描くようにマッサージ(5~10秒)
・呼吸を深く吐きながら、目の下の緊張がほどけていく感覚を意識する
・寝不足や感情的なストレスを感じた日ほど効果的。
注意点
・眼球に近いため、強く押さないこと。
・皮膚が薄い場所なので、指先を温め、丁寧にケアする。
・施術前に手を清潔にし、コンタクトレンズ着用中は避ける。
→巨髎(こりょう)
←承泣(しょうきゅう)
→足の太陰脾経
←手の陽明大腸経
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