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経絡・経穴(ツボ)

温溜(おんりゅう、おんる)

温溜は、内面のエネルギー調整をする重要なツボとして、心身の冷えやエネルギー不足にアプローチし、現代の生活習慣におけるストレスや冷え対策にも役立つ場所です。

さらに、温溜は**「気の流れをスムーズにする」**という観点から、内面的な成長を支援するためにも活用できます。

英語
Large Intestine(LI)7
Wen Liu(Warm Dwelling)

温溜(おんりゅう、おんる)(郄穴)

手の陽明大腸経7
The Large Intestine Meridian of Hand-Yangming

温溜
おんる(おんりゅう)
onru(onryu)

取穴部位
前腕後側、陽谿穴から曲池穴に向かう上5寸の位置。長橈側手根伸筋と短橈側手根伸筋の間に取る。ここでは、筋肉間の隙間に指を入れ、軽く圧迫することで効果的な刺激が得られる。

筋肉
長橈側手根伸筋、短橈側手根伸筋

運動神経
橈骨神経

知覚神経
外側前腕皮神経

血管
橈骨動脈

手の陽明大腸経

主治(伝統的な効能)
・肩こりや前腕のこわばり、筋肉の緊張
・腕の痛みや手首、肘の運動機能障害
・疲れが溜まっている時の血行促進、肩から手首までの流れを良くする作用
・上半身の冷えや、肩甲骨周辺の硬さをほぐし、気の流れを改善する
・不定愁訴(頭痛、目の疲れ、身体のだるさ)を和らげる
・消化不良、便秘、消化器系の不調を緩和する作用

名前の由来(オリジナル解釈)
「温溜」の「温」は、温暖を意味し、体を温める、流れを良くするという象徴を持つ。
また、「溜」は「たまる」「集まる」という意味があり、**“エネルギーや気が集まり、滞りを解消して温める”**という作用が込められている。
これにより、このツボは**温めながら滞ったエネルギーや気をスムーズに流し、体の調和を促進する**という意味を表している。

郄穴としての意味(絡みと交流の場)
温溜は大腸経の「郄穴」にあたる。郄穴は**主経と絡み合っているところ**で、これが意味するのは、体内の経絡の流れを調整する役割を持つということ。
郄穴は「深層の問題」にアクセスし、**身体の内側で滞っているエネルギーの解放**に繋がる場所として知られている。温溜もその例外ではなく、特に、冷えやエネルギーの停滞を改善することに特化している。

精神的な面でのアプローチ(内面的な意味)
温溜は体を温めるだけでなく、**冷えた心のエネルギーを温め、内面的な滞りを解消する**力を持つツボでもある。
現代では、**過剰なストレスやプレッシャーによって心が冷え、行動が鈍くなる**といった問題にも有効。
- 思考や感情の過負荷が原因で、心が冷えたと感じる時
- 自信喪失やエネルギーの消耗感を感じている時
温溜を刺激することで、**自分自身を温め、エネルギーを再充電することが可能**になる。

現代的な応用と活用法
現代では、**「冷え症」や「肩こり」に特化したツボ**としても注目されている。特にデスクワークなどで前腕に負担がかかりやすい現代人にとって、温溜は重要なツボとなる。
さらに、慢性的な疲れや、**エネルギー不足**を感じる時にもおすすめ。
・自宅でセルフケアを行う場合は、前腕をリラックスさせ、軽く指で温溜を押しながら深呼吸する。
・また、**ストレス解消や気分転換**のために温溜を刺激しながらリラックスした時間を過ごすことが効果的。

注意点
温溜は比較的浅い位置にある経穴ではないため、**過度の圧力を避ける**ことが重要。また、急性の炎症や腫れがある場合は無理に刺激しないようにする。
また、エネルギーが不足している状態で無理に刺激をすると、逆に体が疲れてしまう場合があるので、刺激は穏やかに行うことが推奨される。

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