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偏歴(へんれき) |

**偏歴は「偏りのある情報・感情・生体リズムを再調整するポイント」**として、人間関係・情報社会・自律神経の問題など、現代的な課題に寄り添う意味づけが可能です。
英語
Large Intestine(LI)6
Pian Li(Veering Passageway)
偏歴(へんれき)(絡穴)
手の陽明大腸経6
The Large Intestine Meridian of Hand-Yangming
偏歴
へんれき
henreki
取穴部位
前腕後側、陽溪穴から曲池穴に向かって3寸上。橈骨と尺骨の中間、前腕のやや橈側の陥凹部に取る。
骨に沿って押すと、スジの奥にやや響く感覚を得やすい。
筋肉
長母指外転筋、短母指伸筋
運動神経
橈骨神経
知覚神経
外側前腕皮神経
血管
橈骨動脈

主治(伝統+現代応用)
・手首〜肘にかけての筋・腱の炎症(テニス肘・スマホ腱鞘炎)
・上肢のしびれ、だるさ、神経痛
・歯痛、頬部の腫れ、喉の違和感(特に片側に偏った症状)
・下痢、腹部の張り、月経不順などの整腸作用
・気の偏りによる自律神経失調症状(動悸、不安感、のぼせ)にも応用される
名前の由来(オリジナル解釈)
「偏」は“かたよる”“一方にずれる”という意味を持ち、「歴」は“歴(へ)る”、すなわち時間や空間をたどることを表す。
すなわち偏歴とは、**“偏りのある気の流れを、時間と空間を通じて調整するツボ”**という意味が込められている。
また「歴」は“つながり”の意味も持ち、**心身のバランスの乱れが関係性や流れの歪みとして現れたときに整えるポイント**でもある。
絡穴としての意味
偏歴は大腸経の「絡穴」にあたる。絡穴は、**主経(大腸経)から分岐して他の経絡と“交流・接続”する場**。
そのため、偏歴は以下のような用途がある:
・**手の太陰肺経との関係が深く、肺・大腸のバランス調整(表裏関係)**
・皮膚の乾燥、便秘、咳など“乾”に関する症状
・精神面では、「閉じた心を開く」絡穴として、**人との関係性の偏り(疎外感・過干渉)を整える**作用がある
象徴的な意味(内面へのアプローチ)
偏歴は、「情報の過剰吸収と流れの滞り」を調整するツボ。
現代ではスマートフォン、SNS、メディアなどの**“外界からの情報に振り回される”ことによって乱れた気の流れ**を再調整する場として注目される。
・何かに強く依存してしまう(人・モノ・意見)
・本来の自分のペースを見失っている
・無理にバランスを取ろうとし過ぎて疲弊している
このような「心の偏り」を整える助けにもなる。
セルフケアのすすめ
・前腕をゆるめ、反対の親指で偏歴を軽く押圧。
・押すとじわっと響くポイントを探し、「偏りをほどく」ようなイメージで深呼吸しながら刺激する。
・特に考えすぎて頭が重たいときや、左脳が過活性化しているような状態におすすめ。
注意点
・橈骨動脈に近いが、比較的安全な部位。過剰な圧迫を避け、リズムよく軽く揉むのが効果的。
・急性の炎症や腫れがある場合は避け、安静を第一にする。
→温溜(おんりゅう、おんる)
←陽溪(ようけい)
→足の陽明胃経
←手の太陰肺経
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