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経絡・経穴(ツボ)

二間(じかん)

「二間」は単なる局所治療のツボではなく、精神と肉体の選択の境界に位置する、感情の浄化点として捉え直されます。

英語
Large Intestine(LI)2
Er Jian(Second Space)

二間(じかん)(滎水穴)

手の陽明大腸経2
The Large Intestine Meridian of Hand-Yangming

二間
じかん
jikan

取穴部位
示指(人差し指)と母指の間、第2中手指節関節(MCP関節)のすぐ下の橈側、やや手の甲寄りの陥凹部。皮膚のしわが交差するあたりを指で探ると、ややひんやりとした感覚と圧痛を感じやすい場所にある。

筋肉
皮下には虫様筋が浅く走行。

運動神経
正中神経

知覚神経
橈骨神経浅枝

血管
第1背側中手動脈の枝

手の陽明大腸経

主治
・咽喉の腫れ、喉のつかえ感、喉の乾燥感
・歯痛、特に下顎の痛みや熱感
・鼻血、鼻詰まり、顔面部の熱感(顔面神経系)
・発熱、頭痛、眼精疲労
・指先の痛みや痺れ、特に冷えを伴うタイプ
・口内炎、特に反復性のもの

名前の由来(オリジナル解釈)
「二間」は文字通り「二つの間(すきま)」を意味し、母指と示指の間、すなわち“選択と行動の狭間”を象徴するツボ。
古代中国の宇宙観では、「間」は単なる空白ではなく“気が流れる通路”を意味することから、「二間」はエネルギーの分岐点。
この部位に滞りがあると、選択の迷いや感情的な反応(怒り・苛立ち)が増しやすくなるとされる。

滎水穴としての性質
・滎穴は気血が「泉のようにわき出す場所」であり、主に「熱を冷ます」作用がある。
・陽明大腸経に属する「水穴」であることから、体内にこもった陽明系の熱(特に上焦の熱)を冷ます効果が強い。
・例えば、喉のイガイガ感、目の充血、顔のほてりといった“上に昇る熱”を素早く鎮めるポイント。

臨床応用(独自視点)
・「口と喉の清浄化」ポイントとして、二間は現代人の“しゃべり疲れ”や“言いたいことを抑えた喉の違和感”にも活用される。
・特に、ストレスで歯を食いしばるクセがある人や、怒りを飲み込む傾向のある人に効果的。
・感情を言葉に変換できないとき、喉ではなく「指」にツボが現れることがあるため、二間の圧痛は心のサインともなる。

感情と気の関連(オリジナル洞察)
・大腸経は「放出と解毒」の経絡。
 二間は、その流れが“初動で詰まっている”場合の反応点。
・怒りや葛藤、あるいは選べない状況に置かれたとき、身体はこの“間”で信号を発する。
・“言うべきか、黙るべきか”という選択を日々強いられている人は、ここが固くなりやすい。

養生のヒント
・朝、鏡を見ながら二間を軽くマッサージすることで、「今日一日、言葉に気を通す準備」ができる。
・人と話す前、プレゼンの前、口論の後などにも押圧すると、喉と心が整う。

補足(オリジナル視点)
・「間」とは“対話”の場でもある。二間は、自己との対話の入り口でもある。
・他人の意見に影響されすぎたり、自分の感情を後回しにしていると、無意識にこの部位が冷たくなり、気血の巡りが滞る。
・“自分の声を自分で聞く”ことで、二間の流れがスムーズになる。
・このツボは、内なる真実の“声なき声”を導き出す、水のような静かな力を持っている。

→三間(さんかん)

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→足の陽明胃経

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