HOME | 経絡・経穴(ツボ) | 足の太陽膀胱経 | 攅竹(さんちく)

経絡・経穴(ツボ)

攅竹(さんちく)

眉間をほぐせば、世界の見え方が変わる。

攅竹は、混乱した意識を“整えるための第一歩”──目だけでなく、心も静まるツボ。

英語
Bladder(BL)2
Zan Zhu(Bamboo Gathering)

攅竹(さんちく)

足の太陽膀胱経2
The Bladder Meridian of Foot-Taiyang

攅竹
さんちく
sanchiku

取穴部位
眉毛の内端(眉頭)の陥凹部。
眉毛を内側へなぞると、骨のくぼみがあり、軽く押すとズーンと響く感じがする部分。
両手の親指で左右同時に優しく圧をかけると、眼と頭の内側まで連動した感覚がある。

筋肉
眼輪筋、皺眉筋、前頭筋の一部

運動神経
顔面神経(側頭枝)

知覚神経
眼神経(滑車上神経)

血管
滑車上動脈、眼動脈の枝

足の太陽膀胱経

主治
・眼瞼痙攣、眼精疲労、視力低下
・頭痛(特に前頭部・眉間部)
・副鼻腔炎、鼻づまり、花粉症
・睡眠障害、不安、イライラ
・顔面神経麻痺、額の緊張感・こわばり

名前の由来(独自解釈)
「攅」は“集まる・寄せ集める”という意味を持ち、
「竹」は、竹のようにまっすぐ伸びた毛──つまり「眉毛」を指す。
攅竹は「眉の氣が集まる場所」、つまり感情と意識の集中点ともいえる。

古来、「眉間」は“内観・霊感”の場であり、ここに集まる氣を整えることは
「思考と感情のバランスをとる」ことと同義とされた。
攅竹という名には、**散乱した意識を竹のようにまっすぐ整える**という
深い意図が込められていると考えられる。

中医学的な意味
・攅竹は足の太陽膀胱経と陽蹻脈の交会部。
・膀胱経は“腎”と関係が深く、腎は「精・志・恐れ」に関わる臓腑。
・つまり攅竹の調整は「恐れから来る焦り・神経過敏」などを落ち着かせる作用も。
・また、肝経と連携して「目の氣の出入口」を担う要所でもある。

現代的意義(他サイトと差別化)
・現代人の多くは、視覚情報の処理で眉間部に過度な緊張を抱えている。
・攅竹は、ただ眼精疲労を和らげるだけでなく、
「感情が額に出てしまうタイプ(怒り・心配が顔に出る)」の調整にも効果的。
・また、スマホ依存によって眉間を使いすぎることで、
「感情が硬直化し、心が融通を失う」ケースがある。攅竹はその解除点ともなる。

スピリチュアルな観点
・攅竹は「第三の目(アジナチャクラ)」の物理的入口とされる。
・このツボを通じて、自我を超えた直感・洞察が開かれるという見方もある。
・「眉間にシワを寄せる人」は、攅竹に氣が溜まりすぎているサイン。
・そのような人ほど、攅竹を優しくほぐすことで、意識の転換が起きやすい。

セルフケア方法
・親指の腹で、左右の攅竹を同時にゆっくり押して、5〜10秒キープ。
・眼を閉じて呼吸を整えながら行うと、額の奥が開放されるような感覚を得られる。
・強く押す必要はない。むしろ「深く、やさしく」が効果的。

補足:眠れない夜の攅竹活用
・考えすぎて眠れない夜は、攅竹を指先で小さく円を描くようにマッサージ。
・数分で「思考の流れが止まり、ぼんやりしてくる」ことも多い。
・これは脳内の情報処理センターが、**一時休止状態**に入ることを意味する。

→眉沖(びしょう)

←睛明(せいめい)

→足の少陰腎経

←手の太陽小腸経

関連記事

膀胱 東洋医学