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紫斑病の症状

寿楽鍼灸整骨院 紫斑病
紫斑病 鍼灸 整体 鍼治療

英語

Symptoms of purpura

もくじ

・紫斑病の消化器症状

・紫斑病に関連する症状

・紫斑病の皮膚症状

・紫斑病の腎臓症状

・紫斑病の関節症状

執筆者

井出井出 貴之(鍼灸師)プロフィール

紫斑病の消化器症状

紫斑病の消化器症状は約5から7割に認められて悪心、嘔吐、腹痛がともないます。

消化管出血による吐血、下血、腸管壊死、腸重積、消化管穿孔など、命に関わる重篤な消化管病変をともなうこともあります

寿楽鍼灸整骨院 紫斑病5

紫斑病に関連する症状

紫斑病に関連する症状としては、食道攣縮、急性虫垂炎、偽膜性腸炎などがあげられます。

また、蛋白漏出性胃腸症による低蛋白血症や胆嚢水腫もあげられます。

さらには、血管炎に伴う胆嚢炎、膵炎、肝炎なども関連した症状とされています。

紫斑病の皮膚症状

紫斑病の皮膚症状はほばすべての症例でみられます。

皮膚の病変は、赤色から桃色の小丘疹で始まり、徐々に褐色の点状出血、紫斑となっていきます。

紫斑はかゆみや痛みを伴わずに、左右対称性にみられるのが特徴です。

紫斑病の皮膚症状は腕や脚、特に脚に好発するのが特徴です。

まれに体幹前面や顔面などにもみられることがあります。

紫斑病の腎臓症状

紫斑病の腎臓症状は約5割でみられるというデータがあります。

小児の場合は、紫斑の出現から約1カ月以内に腎症状が認められることが多い。

顕微鏡や肉眼で血尿や蛋白尿が認められたり、高血圧や機能低下を伴った急性系球体腎炎が認められたりする場合があります。

時には、ネフローゼ症候群や急速進行性糸球体腎炎から急性腎不全に至るケースもあります。

紫斑病の関節症状

紫斑病の関節症状は約6から8割でみられます。

初期症状として出現する関節症状は比較的少ないとされます。

関節炎は通常一過性で痛い部分が変わる(遊走性)のが特徴で関節の変形はありません。

股関節、膝関節、足関節といった下肢の関節に炎症を認めることが多く、上肢の関節に認めることは少ないとされています。

激しい痛みを訴えるため、小児では歩行困難となることもあります。

関節炎を起こした部位に腫れや圧痛があるが、水がたまったり、熱があったりはしないことが多いです。

慢性的な炎症や後遺症が残ることは少ないといわれています。

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参考文献

患者と家族のためのしおり (10) 再生不良性貧血特発性血小板減少性紫斑病
厚生省特定疾患難病のケア・システム調査研究班 (著)
厚生省特定疾患難病のケア・システム調査研究班
1982/10/1 発売

紫斑病 関連外部リンク

ヘノッホ・シェーンライン紫斑病はどのような血管炎ですか?
日本皮膚科学会