肺の主な病証

Main symptom of lung

肺がんの東洋医学

執筆者

井出貴之（鍼灸師）プロフィール

肺の病を診る場合、西洋医学的には、肺のみの病変を治療する傾向があるのに対して、東洋医学的には、肺だけでなく、気管支、皮膚、産毛、大腸なども含めた治療をおこないます。

肺の治療は、咳、喘息、鼻炎、皮膚病、水腫、むくみ、便秘、免疫などと深く関係しています。

例えば、現代医療の皮膚科では、乾燥肌や皮膚炎に対して、ステロイドや保湿剤で対応するのに対し、東洋医学では、肺や大腸の機能を整えることで皮膚を改善していきます。

咳、息切れ、呼吸や声にカかない、顔面蒼白、精神疲労、倦怠感、自汗、風邪をひきやすい、舌は淡白、脈は虚弱

咳、少痰、血痰、口が渇く熱感、かすれ声、のぼせ、五心煩熱(手のひらと足の裏のほてりなど) 、寝汗、舌紅、無苔、細数脈

咳、多量の白い痰、胸焼け、痰鳴、下痢、泥状便、舌質淡、舌苔白膩、滑脈

咳、喘息、息荒、粘稠黄痰、咽喉の乾燥、便秘、ロ渇、濃、紅舌、少苔、細脈

咳、喘息、薄白痰、悪寒、頭痛、鼻閉、くしやみ、水様鼻水、身体痛、白舌苔、浮緊脈

乾咳、少痰、鼻ロの乾き、咽喉の乾燥、皮膚の乾燥、紅舌、苔少舌、細脈

図説中医既念
Wang Xianen
2012年4月20日
山吹書店

中医学の基礎
平馬直樹
兵頭明
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劉公望
1995年11月15日
東洋学術出版社