肝と肺
Relationship between viscera
Liver and lungs
もくじ
肺がんの東洋医学
執筆者
肺は粛降を主り肝は昇発を主る
肝と肺は、気機の昇降に大きく関与しています。
気機とは気が昇ったり降りたり、出たり入ったりする作用のことです。
肝と肺が脇調することで気機の正常な動きをつくっています。
肝は「陰中の陽」
肝は下焦に位置して「陰中の陽 」とされています。(陰中の陰臓は腎)
肝の経脈は下肢から登り横隔膜を通って肺に続いています。
肝気の特性は昇発です。
肺は「陽中の陰」
肺は上焦に位置して「陽中の陰」とされています。(陽中の陽臓は心)
肺気の特性は粛降です。
肝と肺とは陰陽の昇降を主宰する臓です。
肝の失調が肺におよぶと
肝気か鬱結して、気鬱により火が生じ、この熱で肺の陰液を灼傷します。
肺の清粛状態が失われると、
肝気や肝陽の昇発が過度になり、この熱で肺の陰液を灼傷します。
結果
咳、脇腹痛、易怒、喀血、顔面の紅潮、目赤などの症状が出現します。
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参考文献
素問 五蔵生成篇
関連リンク
臓と臓の関係
大川商店