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肺がんの放射線治療


Lung cancer radiation therapy

もくじ

・肺がんの放射線療法とは

・放射線療法の目的

・肺がんの放射線療法の適応

・定位放射線照射

・粒子線治療

・予防的全脳照射

・内視鏡腔内照射射

・放射線療法の副作用

・肺がんの自然治癒促進プログラム

執筆者

井出井出 貴之(鍼灸師)プロフィール

肺がんの放射線療法とは

肺がんの放射線療法とは肺にできた癌にX線を照射して癌細胞を死滅させることを目的とした治療法です。

癌細胞だけでなく、正常細胞にも被曝を与えるので、放射線の範囲と量には制限があります。

肺がんの放射線治療

放射線療法の目的

①癌を攻撃する目的

②癌の症状を緩和する目的

③癌の転移を予防する目的


放射線療法の目的

肺がんの放射線療法の適応

①小細胞癌の限局型で抗がん剤を併用

②非小細胞癌の一期か二期で手術ができない

③ステージ3で手術不可で抗がん剤と併用

肺がんの放射線療法の適応

定位放射線照射

定位放射線照射は多方向より癌巣に的を絞ってX線を照射する方法です。

リンパ節に転移がない癌で、大きさが5センチ以下の癌に適応します。

的を絞ってX線を照射するため正常細胞に対する放射線量を少なくすることができ、放射線を集中的に大量照射できるので治療効果が高いと言われています。

粒子線治療

粒子線治療はX線ではなく、陽子線や炭素イオン線(重粒子線)を使用した放射線療法です。

重粒子線は細かい粒子が束になりエネルギーを伝え、体内の一定の深さで放射線を急激に減らすことができるため、がん細胞より奥の正常細胞に当たる放射線量を少なくできるので、比較的、被爆をおさえることができるというメリットがあります。

予防的全脳照射

がんの脳への転移を予防する目的で脳に放射線を当てる治療です。

内視鏡腔内照射射

内視鏡を気管支に挿入してチューブに入れた小さな放射線源からピンポイントで癌細胞に照射する方法です。

放射線療法の副作用

治療中、治療終了直後の副作用
皮膚炎
食道炎
肺炎
貧血
感染傾向
出血傾向 


治療終了後から数年後の副作用
肺線維症
脊髄炎
など

放射線治療の副作用のうち、肺繊維症や脊髄炎などは、放射線治療終了後、数年経ってから発病することがあります。

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参考文献

放射線治療計画ガイドライン 2020年版
日本放射線腫瘍学会 (編集)
金原出版 第5版 2020

肺がんの放射線治療 関連リンク

肺がんの放射線治療
東京女子医科大学

Radiation Therapy for Lung Cancer
American Lung Association

Radiation Therapy - Lung Cancer
UCLA Health