流産

英語

miscarriage

執筆者

井出貴之（鍼灸師）プロフィール

流産とは妊娠初期から22週未満で、何かの理由で胎児が育たずに妊娠が継続できなくなることをいいます。

流産は妊娠した人の約15%に起こると言われています。

流産の原因の多くは受精卵の染色体異常です。

染色体異常が起こる理由は不明ですが、加齢とともに染色体異常が増える傾向があり、流産する確率も高くなります。

流産の種類には化学流産と稽留（けいりゅう）流産などがあります。

生化学的妊娠（化学的流産）とは受精後着床が継続せずに、赤ちゃんを包む胎嚢（たいのう）とよばれるものが妊娠6週になっても確認できない状態です。

妊娠初期に起こる流産で医学的には流産ではないとされています。

稽留（けいりゅう）流産とは医療機関で妊娠が確定した後に、赤ちゃんの成長が止まり、流産してしまうことです。

多くは妊娠9週目までに起こります。

不妊症・不育症診療―その伝承とエビデンス
(著)柴原浩章
中外医学社
2019年11月01日発行