黄体化破裂卵胞（LUF)

英語

Luteal phase ruptured follicle (LUF)

執筆者

井出貴之（鍼灸師）プロフィール

黄体化破裂卵胞とは、本来なら卵巣で成長した卵子が排卵して卵管采から子宮に取り込まれるのに、

卵巣で成長した卵子が排卵しないまま卵巣で黄体化して、そのまま黄体ホルモン(プロゲステロン)が分泌されてしまう状態です。す。

黄体ホルモン値が上昇しているので、基礎体温は高温期が続き、排卵したようにみえます。

このため正常に排卵したように見えます。

黄体化破裂卵胞の原因ははっきりとわかっていません。

子宮内膜症、手術、炎症などによる骨盤空内の癒着、ホルモンバランスが関係すると言われています。

黄体化破裂卵胞は卵胞は発育し、LHサージも起こります。

ホルモンのレベルも正常のことが多いため排卵誘発剤の使用は有効でないと言われています。

毎回起こる方であれば、病院では体外受精が選択肢となります。

黄体化破裂卵胞でも毎回起こらなければ自然妊娠が第一選択です。

排卵障害の診断と治療
(著)仲野良介
永井書店
1999年　3月20日発行