突発性難聴診断の手引き

英語

Guide to diagnosis of sudden hearing loss

I .主症状

1.突然の難聴

即時的な難聴、もしくは、朝目が覚めてから気づくような難聴。

2.高度な感音難聴

必ずしも「高度」である必要はない。しかし、実際には「高度」でないと突然難聴になったという事実に気づかないことが多い。

3.原因が不明、もしくは不確実。原因が明白でない。

1.耳鳴り

難聴の発生と前後した耳鳴りがおこることがある。

2.めまい、吐き気、嘔吐。

難聴の発生と前後してめまい、吐き気、嘔吐を伴うことがある。ただし、めまい発作を繰り返さない。

確実例 I.主症状、II.副症状の全事項をみたすもの。

疑い例 I.主症状のl. 2.の事項をみたすもの。

1.Recruitment現象の有無は一定せず。

2.聴力の改善・悪化の繰り返しはない。

3.ー側性の場合が多いが、両側性に同時罹患する例もある。

4.第Ⅷ脳神経以外には、顕著な神経症状を伴わない。

(厚生省版研究1973年)一部変更。