膵臓がん
執筆者
膵臓がん
<膵臓がんの概念>
膵臓から発生した膵臓の悪性腫瘍です。早期発見が困難で進行が早く予後が悪いです。
膵癌の多くは外分泌細胞から発生し、発生部位によって膵頭部癌、膵体部癌、膵尾部癌と分かれます。
膵臓はインシュリンやグルカゴンなどのホルモンを分泌する腺があり、この内分泌腺から発症する悪性腫瘍をインスリノーマ、グルカゴノーマといいます。
<膵癌の疫学>
厚生労働省人口動態調査2004年日本膵癌での死亡数は22,260人で、男性11,933人、女性10,327人でした。
癌の死因別では男女とも第5位。
高齢男性に多く、年々増加傾向にあります。
<膵癌の成因>
膵癌の成因は不明です不規則な生活
アルコール、喫煙、コーヒー、糖尿病、慢性膵炎、家族性、遺伝子変異等の可能性があげられています。
<膵癌の病態生理>
浸潤性膵管癌 (invasive ductal carcinoma)膵内分泌腫瘍
膵管内乳頭粘液性腫瘍 (IPMN)
粘液性嚢胞腫瘍 (MCT)
腺房細胞癌
未分化癌
漿液性嚢胞腺癌
転移性膵癌
<膵癌の症状>
初期の症状はないことが多いです。消化器症状様の上腹部痛や胃周辺の不快感などがあります。
悪心・嘔吐、不定愁訴、食欲不振などがあります。
体重の減少や膵癌は背部痛を伴う場合もあります。
総胆管は十二指腸に開口する前に膵頭部を貫いているため、総胆管近傍に発生した膵頭部癌では比較的早期に閉塞性黄疸の症状が現れる場合があります。
膵癌が進行すると下痢、体重減少、黄疸、褐色尿の出現してきます。さらに進行したものでは、二次性糖尿病による症状がみられる場合もあります。
二次性糖尿病の症状としては、意識障害、腹痛、こむら返りなどの神経障害、体重減少、口渇、多尿などがあげられます。
<膵癌の一般的な治療>
膵癌の外科手術膵癌の放射線治療
膵癌の化学療法
温熱療法や免疫療法
上記の治療法をいくつか組み合わせて行う集学的治療
<膵癌の予後>
膵癌は早期発見が困難で進行が早く予後が悪い統計です。膵癌の5年生存率は部位別がんのなかで最下位(5%)という統計です。
膵癌は治療がきわめて困難な癌といわれています。
リンパ節転移が早いため、切除が行われた場合でも約7割が再発すると言われています。
脾
「四支は皆気を胃に禀けて、経に至るを得ず、必ず脾に因って乃ち禀を得るなり」(素問:太陰陽明論篇)
脾とは、脾は、営を蔵し、後天の本となる。
脾 東洋医学
足の太陰脾経
The Spleen Meridian of Foot Taiyin
(脾経鍼灸経穴、acupuncture point Spleen 21)
膵臓がんの鍼灸、整体、マッサージ
臨床で使用する経穴(ツボ)の例:
公孫(こうそん)、商丘(しょうきゅう)、三陰交(さんいんこう)など。
血海(けっかい)、箕門(きもん)など。
※市販の「お灸」をする時の参考としても使用できます。
お友達にシェアする!
参考文献・引用
国立がん研究センターの肝・胆・膵がんの本 (国立がん研究センターのがんの本)
島田 和明 奥坂 拓志 池田 公史 (監修)
小学館クリエイティブ(小学館)
2018/6/22 発売
膵臓がん 関連外部リンク
Pancreatic Cancer Treatment (PDQ®)–Patient Version
National Cancer Institute
Pancreatic cancer - Symptoms and causes
Mayo Foundation for Medical Education and Research (MFMER).
Pancreatic Cancer
The University of Texas MD Anderson Cancer Center