大腸がん
執筆者
大腸癌
<大腸癌とは>
大腸粘膜(盲腸、結腸、直腸)より発生した悪性腫瘍です。盲腸癌(もうちょうがん、cecal cancer)、結腸癌(けっちょうがん、colon cancer)、直腸癌(ちょくちょうがん、rectum cancer)があり主に腺癌です。<大腸癌の疫学>
大腸がんは英国、アメリカ合衆国においては、多い癌であります。日本でも近年は欧米人の様に結腸がんが多くなってきており、大腸がん患者は増加の一途をたどっています。
2004年のデータでは、がん死亡第二位の胃癌を追い越し肺癌についで2番目に多くなっています。
男性の癌罹患率第一位は肺がん。女性の癌罹患率第一位は乳がんでした。
<大腸癌の成因・病態生理>
●成因は明らかではありません。●大腸癌に罹る家系(癌遺伝子の関与)、家族性大腸腺腫症
●リスクは年齢とともに増加傾向
●卵巣癌、子宮癌、乳がんに罹患した婦人は、大腸癌に進行するリスクが増大
●高脂肪食、低繊維食の食習慣。赤肉、加工肉(ベーコン、ハム、ソーセージ)でリスクが増大
●胆嚢摘出後の人に大腸がんが発生するリスクが増大
●潰瘍性大腸炎(ulcerative colitis)などで長期に大腸炎が持続している人に大腸がんが発生するリスクが増大
●腺腫瘍性ポリープは大腸がんが発生するリスクが増大
●過形成性ポリープの癌化はまれ
●過体重・肥満の人に大腸がんが発生するリスクが増大
●飲酒は大腸がんが発生するリスクが増大
●喫煙は大腸がんが発生するリスクが増大
<大腸癌の症状>
早期大腸癌であれば自覚症状はない場合がほとんどのため、健康診断や人間ドックで発見される場合が多いです。ほとんど症状が現れない場合もよくあります。
とくに右側(上行結腸側)の場合は進行するまで症状が出にくい癌です。
左側結腸の病変になると排便困難、便秘、イレウスを起こすこともあります。
持続出血による鉄欠乏性貧血で気付かれるばあいもありますが、自覚症状は少ないです。
進行すると腹痛、便通障害、便の細小化、血便、腸閉塞がみられます。
<大腸癌の一般的な治療>
内視鏡治療手術療法
化学療法
放射線療法
などがおこなわれっています。
<大腸癌の予後>
予後のデータは医療機関によりかなり異なります。大腸
大腸は上は 闌門(らんもん)に連なり、下は直腸に連なっている。
大腸 東洋医学
手の陽明大腸経
The Large Intestine Meridian of Hand-Yangming
(大腸経鍼灸経穴、acupuncture point Large Intestine 20)
大腸癌の鍼灸、整体、マッサージ
臨床で使用する経穴(ツボ)の例:
背中の 厥陰兪(けついんゆ)、膈兪(かくゆ)、脾兪(ひゆ)など。
腎兪(じんゆ)、志室(ししつ)、大腸兪(だいちょうゆ)など。
※市販の「お灸」をする時の参考としても使用できます。
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参考文献・引用
大腸癌治療ガイドライン 医師用 2022年版
大腸癌研究会 (編集)
金原出版; 第7版
2022/1/27 発売
大腸癌 関連外部リンク
What Is Colorectal Cancer?
American Cancer Society, Inc.
Colorectal Cancer | Colon Cancer
MedlinePlus
Everything you need to know about colon cancer
Healthline Media UK Ltd, Brighton, UK.