膀胱がん
執筆者
膀胱がん
膀胱癌は膀胱の尿路上皮から発生する上皮性悪性腫瘍です。
ほとんどが尿路上皮癌(移行上皮癌)です。
扁平上皮癌、腺癌の膀胱癌もあります。
<膀胱癌の疫学>
膀胱癌の発生率は、人口10 万人あたり男性6、女性2程度です。膀胱癌の死亡率は男性3に対して女性1程度です。
男女ともに60歳代以降の膀胱癌発病が多く50歳以前は少ないという統計です。
<膀胱癌の成因と生理>
膀胱癌の原因は不明です。不衛生な環境、化学物質、喫煙、ビルハルツ住血吸虫による感染症、などが膀胱癌の危険因子とされています。
膀胱癌は再発率の高い癌です。膀胱癌は多発しやすく、浸潤性膀胱癌の再発率は、かなり高い統計があります。
膀胱癌の転移は所属リンパ節・ 骨・ 肝臓・肺などに多くみられます。
<膀胱癌の症状>
膀胱がんは初期の段階では、ほとんど症状がありません。癌が進んでくると血尿が出るようになります。
血尿が出るときと出ないときを繰り返します。(血尿があるからといって膀胱癌であるとは限りません)
膀胱癌が「浸潤がん」や「上皮内がん」である場合は、初期症状で、排尿痛、下腹部の痛み、が起こる場合があります。
頻尿、尿混濁、血尿、残尿感など膀胱炎様の症状を訴える場合もあります。
膀胱癌が進行し、尿管へ転移すると、尿管の閉塞(へいそく)による尿毒症(にょうどくしょう)や、水腎症(すいじんしょう)を発症することもあります。
背中の痛みや腰痛をともなう場合もあります。
膀胱癌が骨盤リンパ節、後腹膜リンパ節、などに転移すると、下肢の痛み、頭痛、嘔吐などが起こる場合もあります。
<膀胱癌の一般的な治療>
内視鏡手術膀胱全摘除術
放射線療法
化学療法
<膀胱癌の予後>
表在性の膀胱癌では、致命的になることはまれですが、再発率が高く、細胞の異型が高いほど、癌が進行しているほど再発率が高いという統計があります。膀胱
人体内にとり入れられた水分、肺、脾、腎、三焦(さんしょう)の働きによって、全身巡ったあと、気化作用により、膀胱に集められ、尿となり排泄される。
膀胱 東洋医学
足の太陽膀胱経
The Bladder Meridian of Foot-Taiyang
(膀胱経経鍼灸経穴、acupuncture point Bladder 67)
膀胱癌の鍼灸、整体、マッサージ
臨床で使用する経穴(ツボ)の例:
お腹の 水道(すいどう)、関元(かんげん)、中極(ちゅうきょく)など。
合谷(ごうこく)、至陰(しいん)、膀胱兪(ぼうこうゆ)など。
※市販の「お灸」をする時の参考としても使用できます。
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参考文献・引用
泌尿器科・病理・放射線科腎盂・尿管・膀胱癌取扱い規約
日本泌尿器科学会 (編集)
医学図書出版; 第2版
2021/8/19 発売
膀胱癌 関連外部リンク
What Is Bladder Cancer?
NCI
Bladder Cancer
CDC
Bladder Cancer: Symptoms, Causes & Treatment
Cleveland Clinic.