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巨骨(ここつ) |

巨骨を単なる解剖点としてでなく、**「抑圧された自己表現の解放点」**という象徴で治療することで、現代人の心身ケアにつなげます。
英語
Large Intestine(LI)16
Ju Gu(Great Bone)
巨骨(ここつ)
手の陽明大腸経16
The Large Intestine Meridian of Hand-Yangming
巨骨
ここつ
Kokotsu
取穴部位
鎖骨外端と肩甲棘の間の陥凹部。肩鎖関節のやや後方で、腕を前方に上げるとくぼみが明確になる位置。
筋肉
僧帽筋(上部線維)、棘上筋
運動神経
副神経、頚神経叢筋枝、肩甲上神経
知覚神経
鎖骨上神経
血管
肩甲上動脈枝、肩峰枝

主治(古典と現代の融合)
・肩関節周囲炎(特に腕の挙上困難)
・鎖骨・肩鎖関節の周辺痛、肩の硬直
・腕や手のしびれ、循環不良
・上肢の感覚異常や筋力低下の初期症状
・頸肩部からくる緊張型頭痛やめまいの補助治療
名前の由来(オリジナル解釈)
「巨」は大きく高くそびえるさま、「骨」はもちろん骨格や構造の象徴。
**巨骨とは、「上半身の要となる骨の交差点」**を意味し、単なる解剖的構造以上に、**体の重さと動きの切り替え点**を示していると捉えることができる。
特にこの部位は、**「気の発信点であり、意志の中継点」**という役割を担い、下半身からの流れを上肢へ伝える地点でもある。
経絡的視点と象徴性
大腸経の終末部であり、「手」から「肩・首・頭」へと気血を押し上げる要所。
ここが滞ると、上半身が過緊張状態になり、呼吸が浅く、表現やコミュニケーションが妨げられることがある。
**巨骨は“声を出すための肩”ともいえ、心に詰まった想いを表現するサポートポイント**と捉えられる。
心理・精神的な応用
・「伝えたいのに伝えられない」「抑え込んだ怒り」が長く続いた人は、このあたりが固く詰まる傾向がある。
・巨骨に触れながら深呼吸を誘導することで、**自分の気持ちを言葉にする準備**ができることがある。
・胸を開きたいけれど怖い人、信頼関係が築けない人の身体的ブロックが集まりやすい場所でもある。
現代的な活用
・巻き肩や猫背が定着した現代人において、巨骨は**肩甲帯の位置リセットポイント**。
・巨骨の圧痛や緊張は、腕を使いすぎて胸郭が閉じたサインでもある。
・PC作業やスマホ操作によって前方に傾いた姿勢の改善の第一歩として、巨骨周囲の調整は効果的。
セルフケアアプローチ
・指先で肩鎖関節のやや後方にあるくぼみを探し、円を描くようにやさしく押圧。
・そのままゆっくり腕を前から上へ回すように動かし、**「肩が解放されていく」**感覚を意識。
・目を閉じて呼吸とともに刺激すると、内面の緊張がゆるみやすい。
補足:巨骨を活かす場面
・人間関係での表現不全を感じるとき
・「無理に頑張って肩に力が入りすぎている」状態の解消
・呼吸の浅さ、心の詰まり、上にばかり気がのぼる傾向のリセットに
注意点
・浅層に鎖骨と肩峰があり、強い押圧は違和感や炎症を招くことがある。
・出血傾向のある人や、術後の鎖骨部位に変化がある人には慎重に扱う。
→天鼎(てんてい)
←肩髃(けんぐう)
→足の陽明胃経
←手の太陰肺経
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