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甲状腺機能低下症 |
知的障害
先天性甲状腺機能低下症は生まれつき甲状腺の機能が低下しているため、甲状腺ホルモンの分泌が少なくなっている病気です。
甲状腺ホルモンは骨の成長や肝臓機能を維持するためには欠かせないホルモンです。
このホルモンが成長期に不足することで、人によっては知的障害や運動障害などを残してしまうこともあります。
現在の日本では早期発見のため、先天性甲状腺機能低下症の検査が、新生児マススクリーニングに組み込まれています。
生後3〜5日目に新生児の足の裏のかかとから少量の採血をします。
この血液で甲状腺刺激ホルモン(TSH)や甲状腺ホルモン(FT4)の量を検査します。
TSHが異常に高ければ、先天性甲状腺機能低下症の可能性を疑われ、小児内分泌専門医の診察を受けることになります。
基準値の大まかな目安
TSH 正常値 (0.34-3.50mIU/L)
TSH 7.5~15以上mIU/Lで再検査
TSH 15~30mIU/Lで即新生児精密検査
FT4 正常値(0.8~1.9ng/dl)
まれにマススクリーニングに引っかからずにすり抜ける子供もいるので、普段から子供の成長を見守りながら、甲状腺機能低下の可能性も念頭に置いておくことも大切です。

知的発達の目安
おおまかな運動発達の目安です。個人により差があります。
言葉の発達には運動発達や知能の発達が伴います。
あまり神経質になりすぎずに、ゆっくりと見守ってあげることが大切です。
生後2週間~2ヵ月
二コリと笑うことがあります。
誰かがのぞくと、視線が合うことがあります。
物音に反応し喜んだりビックリしたりします。
2ヵ月~5ヵ月
声を出すようになります。あやすと笑顔をみせます。
5ヵ月~7ヵ月
手で足をもったり指をなめたりします。
はやい子は歯が生えてくるので、歯ぐきに不快感があるような感じで指を口に入れようとするこもいます。
8ヵ月~9ヵ月
雰囲気がわかるようになり、ひと見しりをするようになります。
いつも見慣れた人には機嫌よく、なにか言おうとしたりします。
知らない人や、なれないメガネの人などが抱っこすると、こわばった表情をしたり、泣き出したりすることがあります。
ボールや太鼓などで一人で遊べるようになります。
10ヵ月~11ヵ月
あかちゃんが発する意味のない声「喃語(なんご)」がでるようになります。
「あー」、「マー」などの片言がでるようになってきます。
周りの人が話していることばを聞いて蓄積している段階です。
1才
はやい子は「有意語(意味のある言葉)」「マーマ」「マンマ」など好きなものをいえるようになります。
手で何かをつかんだり、動かしたりすようになります。
いたずらしているようにみえることも実は発達にかかせない表現です。危なくないことならおおめにみてあげましょう。
1才と3ヵ月
ことばが増えて、感情表現が少しずつしっかりしてきます。
スパーのお菓子コナーに自分の好きな物があることがわかってきます。
絵本を読んであげると興味を示します。
1才6ヵ月
名前を呼ばれると返事をするようになります。
洋服や食べ物に好みを示すようになります。
歩いてワンワンやニャンニャンがいると興味を示すようになります。
