顎関節症　顎関節症の症状

英語

Symptoms of temporomandibular disorders

・痛み

・関節雑音

・運動障害

・その他の顎関節症の症状

執筆者

井出貴之（鍼灸師）プロフィール

痛み

顎関節症の痛みには、関節痛と筋肉痛があります。

開口時や咀嚼時など顎を動かすときの運動痛です。

外傷や感染症の炎症による痛みの場合は自発痛を伴いますが、顎関節症の痛みの場合は、自発痛よりも運動痛のほうが強い傾向があります。

関節雑音

顎関節症の症状の1つに関節雑音があります。

関節雑音にはクリック音とクレピタス音があります。

クリック音は、カクカクまたはガクガクと言うような音で、口の開け閉めの時に下顎頭が関節円板の縁を乗り越えるときに起こる音です。

クレピタス音は、ザラザラまたはミシミシと言うような音で、口の開け閉めに下顎頭と下顎窩の凹凸がこすれたときに起こる音です。

顎関節症の運動障害には、開口障害、閉口障害、前方・側方運動障害、咀嚼運動障害があります。

開口障害は閉口筋の伸展時に疼痛が起きたり、関節円板が復位できなくなったり、靭帯や関節包に問題があったりしておきます。

閉口障害は、大きく口を開けた後に閉じることができない場合や、口を閉じるときの最後にあと少しだけ閉じることができない状態があります。

前方・側方運動障害は関節円板が前方へ転位してしまい、下顎頭の運動がロックされてしまい、クローズドロックと呼ばれる状態になって起こります。

咀嚼運動障害は疼痛や関節痛のために食べ物がうまく咀嚼できない状態です。