膝蓋骨脱臼・亜脱臼
英語
Patellar dislocation/subluxation
もくじ
膝蓋骨脱臼・亜脱臼とは
膝蓋骨脱臼とはひざのお皿(膝蓋骨)がはずれてしまうことです。
交通事故や激しいスポーツなどで、膝蓋骨が横にずれてしまうことがあります。
激しく痛むので、歩くことも、ひざを動かすこともできなかなってしまいます。
膝蓋骨亜脱臼とは
膝蓋骨亜脱臼とは膝蓋骨がずれてはずれそうになったものです。
膝蓋骨脱臼や普段からひざ関節に激しい負担がかかることで、膝蓋骨を支える繊維組織が緩んでしまい、膝蓋骨がガクガクと外れそうになる状態を亜脱臼といいます。
習慣性脱臼・亜脱臼とは
階段や坂道を登り下りすると、ひざの皿がガクガク外れたり、外れそうになったりするようになると、それは習慣性脱臼・亜脱臼と呼ばれるようになります。
膝蓋骨脱臼・亜脱臼は、大腿四頭筋の影響で、ひざの外側にずれたり、はずれたりしやすくなります。
習慣性脱臼・亜脱臼の原因
関節が柔らかい10〜20歳代の女性におおく、膝蓋骨が高い位置にあって大腿骨としっかりとはまり込んでいなかったり、膝蓋骨がはまり込む大腿骨のくぼみの発育不全などが主な原因となります。
また、膝を曲げ伸ばしする激しいスポーツでひざを捻ったときにはずれてしまうこともあります。
膝蓋骨脱臼・亜脱臼の症状
膝蓋骨がずれたり、はずれると、ひざが腫れて痛みます。
膝蓋骨の、内側から外側に向かって押すと、痛みが増して、ザラザラこすれあうような感覚があります。
膝蓋骨脱臼・亜脱臼の対処
テーピングやサポーターなどで補強しなが、ひざ周辺の筋力を鍛えていくことが必要になります。
膝蓋骨脱臼・亜脱臼の治療
安静とアイシングが基本になります。
サポーター、テーピング、包帯などで固定して、症状が落ち着くまで運動は控えます。
症状が落ち着いてきたら、ひざ周りの筋力をトレーニングして膝蓋骨の安定性を高めます。
膝蓋骨脱臼はクセになりやすく、何度も繰り返し、膝関節に悪影響を与える場合は、手術の、選択も、あります。
膝蓋骨の靭帯が付いている足のスネの部分を手術で内側にずらして、膝蓋骨にかかる力の方向を変えます。このような手術は成長期の子どもにはできません。
膝蓋骨脱臼・亜脱臼の臨床で使用する経絡・経穴(ツボ)の例:
委中(いちゅう)、承山(しょうざん)、足三里(あしさんり)など。
※市販の「お灸」をする時の参考としても使用できます。
お友達にシェアする!
関連外部リンク
Patellar Instability | Johns Hopkins Medicine
Johns Hopkins Medicine
Knee (Patellar) Subluxation
Nationwide Children's Hospital
Patella Dislocation - StatPearls
National Institutes of Health (.gov)
関連記事