靭帯損傷
英語
Ligament damage
Knee Ligament Injuries
もくじ
靭帯損傷とは
靭帯損傷とは関節の動きを制御するじん帯をケガすることです。
靭帯損傷はスポーツをする人に多い膝の障害です。
膝関節には様々な靭帯があり、関節の動きを制御しています。
膝の横の動きを安定させるのが側副靭帯です。
側副靭帯には内側側副靭帯と外側側副靭帯の2つがあります。
膝の前後の動きを安定させるのが十字靭帯です。
十字靭帯には前十字靭帯と後十字靭帯の2つがあります。
内側側副靭帯損傷
内側側副靭帯は膝の内側安定させています。
膝を無理にひねったり、膝の内側の靭帯が伸びるような強い力が加わって人傷がついたり、切れたりします。
内側側副靭帯損傷はスキーで痛めるとこが多い障害です。
内側側副靱帯損傷の症状
ひざの内側の靭帯が損傷しているので、ひざの内側が痛み、歩くと膝がガクガクと不安定になります。
内側側副靱帯損傷の治療法
内側側副靱帯を痛めた場合に大切なことは安静にすることです。
無理をして動いてしまうと、ひざの、靭帯がさらに緩んでしまい、ひざ関節の安定性を失ってしまいます。
靭帯の補強としてのテーピングや包帯固定などを行います。
重症の場合は膝関節をギプス固定します。
手術は稀です。
伸びたり、切れたりしても、そのままの方もおられます。
靭帯が関節にはまり込むような状態で切れてしまった場合は、靭帯をつなぐか、作りなおす手術を行う場合もあります。
痛みたがある程度治ったら、筋力トレーニングを行って靭帯の補強を行います。
外側側副靱帯損傷
外側側副靱帯は内側側副靱帯と共にひざの横方向への安定性を、保っています。
外側側副靱帯は、内側側副靱帯に比べて柔軟性が高く、スポーツで切れてしまうことは稀です。
交通事故などで激しい力がひざに加わって損傷します。
外側側副靱帯損傷の症状
外側側副靱帯損傷が損傷すると、ひざの外側が痛み、歩くとひざがガクガクして不安定になります。
ひざの外側の靭帯が緩むもしくは切れるので、ひざがO脚気味になります。
外側側副靱帯損傷の治療法
外側側副靱帯を痛めた場合に大切なことは安静にすることです。
無理をして動いてしまうと、ひざの、靭帯がさらに緩んでしまい、ひざ関節の安定性を失ってしまいます。
靭帯の補強としてのテーピングや包帯固定などを行います。
重症の場合は膝関節をギプス固定します。
痛みたがある程度治ったら、筋力トレーニングを行って靭帯の補強を行います。
前十字靭帯損傷
十字靭帯は、膝の前後に前十字靭帯と後十字靭帯の2種類があります。
十字靭帯で損傷を受けやすいのは前十字靭帯です。
前十字靭帯は、ひざの下側の骨である脛骨を前側にずれるのを防ぎます。
前十字靭帯損傷は、バレーボールやバスケットボールなどで、踏ん張ったり、急に止まったり、方向転換をしたり、ジャンプをしたりしたときに痛めることが多い障害です。
前十字靭帯損傷の症状
前十字靭帯に損傷が起きた場合、膝は腫れ、痛み、歩くことが困難になります。
膝の下側の骨である脛骨を手前に引くと、脛骨が前側に異常にずれてきた場合、前十字靭帯断裂の疑いがあります。
前十字靭帯損傷の治療法
前十字靭帯損傷の状態を判断するために、前方引き出しテスト、関節造影撮影、関節鏡による確認を行います。
前十字靭帯が切れている場合で、関節不安定性が懸念される場合は手術を行い靭帯を再建します。
前十字靭帯が切れていない場合は、テーピング、包帯、ギブスなどで膝関節を固定し、安静にします。
痛みや腫れがおさまってきたら、低下した筋力トレーニングをするリハビリを行います。
後十字靭帯損傷
後十字靭帯損傷は、前十字靭帯に比べてスポーツなどでの損傷は少なく、交通事故など激しい力が加わって損傷することが多い障害です。
後十字靭帯損傷の症状
後十字靭帯に損傷が起きた場合、膝は腫れ、痛み、歩くことが困難になります。
膝の下側の骨である脛骨を後ろに押すと、脛骨が後ろ側に異常にずれてきた場合、後十字靭帯断裂の疑いがあります。
後十字靭帯損傷の治療法
後十字靭帯損傷の状態を判断するために、後方押し出しテスト、関節造影撮影、関節鏡による確認を行います。
後十字靭帯が切れていて、関節症の不安定性が懸念される場合は、手術を行い靭帯を再建します。
後十字靭帯が切れていない場合は、テーピング、包帯、ギブスなどで膝関節を固定し、安静にします。
痛みや腫れがおさまってきたら、低下した筋力トレーニングをするリハビリを行います。
膝の靭帯損傷の臨床で使用する経絡・経穴(ツボ)の例:
委中(いちゅう)、承山(しょうざん)、足三里(あしさんり)、梁丘(りょうきゅう)、血海(けっかい)など。
※市販の「お灸」をする時の参考としても使用できます。
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関連外部リンク
Knee Ligament Injuries
UW Medicine
Ligament Injuries to the Knee
Johns Hopkins Medicine
Knee Ligament Injuries
Cedars-Sinai