変形性膝関節症
英語
Knee osteoarthritis
変形性膝関節症は、膝関節の変形による膝の痛みや炎症をおこす病気です。
ひざの軟骨が変性し、摩耗して関節破壊が起こる現象です。
正座ができなくなったり、しゃがんで草取りができなくなったりします。
変形性膝関節症は進行性疾患といって、徐々に変形が進んでいきます。
その膝の痛み、変形性膝関節症の初期の初期かもしれません。
レントゲンなどの画像診断に現れないうちからのケアも大切です。
もくじ
変形性膝関節症とは
変形性膝関節症(へんけいせいしつかんせつしょう)とは膝関節の軟骨がすり減って、ひざの関節が変形することにより、炎症や痛みを引き起こす病気です。
ひざ関節は大腿骨という太ももの骨と脛骨というすねの骨でできています。
大腿骨と脛骨のつなぎ目には軟骨という柔らかい骨があります。
ひざの軟骨のすき間は一般的には6~8mmぐらいですが、変形性膝関節症のひざの軟骨のすき間は3~4mm程度にすり減っています。
ひざの軟骨がすりへると大腿骨と脛骨のつなぎ目の骨同士が直接あたるので、刺激が強く、骨が硬くなります。
これを骨硬化といいます。
また、骨の縁に骨棘(こつきょく)といって、とげの様なものができ、膝の周りを刺激します。
骨堤(こつてい)という堤防状の出っ張りが出てきたりもします。
これらが刺激となり、炎症がおきると、関節の関節包という袋状の中に黄色みがかった液体がでます。
場合によっては内出血することもあります。
ひざの関節が変形するため、痛みや運動制限をおこします。
正座ができなくなったり、しゃがんで草取りができなくなったりします。
変形性膝関節症は進行性疾患といって、徐々に変形が進んでいきます。
変形性膝関節症の原因
変形性膝関節症の原因は、原因がはっきりしていない一次性変形性膝関節症と、原因がはっきりしている二次性変形性膝関節症に分けられます。
原因がはっきりしている二次性変形性膝関節症の主な原因には①筋肉の衰え、②肥満、③O脚やX脚、④膝の損傷があげられます。
①筋肉の衰え
筋肉が衰えると、関節面の負担の割合が変化して、負担が増える部分の軟骨の摩耗が早まります。②肥満
体重が増えると、膝関節全体への負担がまします。股関節や腰などの負担も増えるため、姿勢の悪い人は、膝関節により負担がかかるようになります。③O脚やX脚
O脚やX脚もひざの関節面の負担の割合が変化します。O脚の場合は膝の内側、X脚の場合は膝の外側への負担が増します。④膝の損傷
膝の半月板を損傷したり、膝の靭帯を損傷したりしても、膝関節の動揺性が高まり、膝関節への負担が増すため、次第に変形性膝関節症にかかりやすくなります。⑤膝変形の流れ
膝関節痛は主に肥満や運動不足による筋力低下の状態で活動することにより、膝関節とその周囲の筋肉などの組織に負担がかかり発症しやすくなります。足のアーチの低下や立ち方の癖などで重心のバランスが一方に偏ったり、あぐらや横座りによりガニまた歩きの癖がついたり、かかとの高い靴や正座などにより、膝に負担をかけた動作が繰り返し行われたりした結果発生します。
よく歩いた日の夜などは、関節や筋肉がやや熱をもった状態で軽度の炎症をおこします。
炎症は小さな傷や老廃物を処理し、新しい組織に回復させる作業です。
回復がしっかりと終わらないうちに膝に負担をかけることで膝関節は変形していきます。
膝が痛い時、膝をまっすぐ伸ばしたり深く曲げたりする動作をすると、膝周辺のじん帯、関節包、筋肉などの組織が強く緊張し負担が増すために痛みを伴います。
変形性膝関節症の初期段階として、多くの場合は無意識にこの痛みを避けようとして、膝を若干曲げた状態で生活する癖がついてしまいます。
膝の曲げ伸ばしを避けた生活がつづくと、膝周辺の組織が柔軟性を失い関節が拘縮(こうしゅく)して完全な曲げ伸ばしができなくなります。
床の上に座り、膝をまっすぐ伸ばそうとしても膝下が床にピッタリと付かずにトンネル状に浮いてしまいます。
この状態で生活すれば膝関節の形は次第に炎症とともに少しずつ、その曲がった形に応じて変形してきます。
同時に過労や心労が加われば交感神経優位の状態がつづき、副交感神経優位のときに活発に行われる関節周辺の修復作業が低下し関節の変形は進み易くなります。
膝関節が変形していけば身体全体の重心も変化するため股関節、腰、首などへの負担も増していくことになります。
これがО脚や半月板損傷などの流れにつながります。
膝関節の修復作業がしっかりと行われていないまま過度に使用し続ける結果、膝関節に負担が蓄積します。
それを補正するために関節は炎症を起こします。血流を促進させ熱を吸収して関節に栄養を与え老廃物を運び出すといった修復作業に必要な新陳代謝を促進させるため膝に水や血液の成分がたまります。
膝周辺の炎症により関節内の圧力を増し修復作業を促進させようとします。
同時に痛みを伴うことで、からだは膝の使用を禁止させ修復作業を優先させようとします。
身体全体がその修復作業を助けるべく作用しようとします。
変形性膝関節症になりやすい人
変形性膝関節症になりやすい人の特徴は①50歳以上の女性、②肥満傾向の人、③へバーデン結節の人があげられます。
①50歳以上の女性
変形性膝関節症は女性に多いのは、筋肉量が男性に比べて少ないことや、女性ホルモンが関係していると言われています。女性ホルモンのエストロゲンは骨からカルシウムが溶け出すのを防ぐ働きがあります。閉経後、このエストロゲンの分泌量が低下することで、骨密度が低下しやすいことが変形性膝関節症につながっていると考えられています。
②肥満傾向の人
さらに、肥満の人は体重による負荷で膝の関節に負担がかかります。③へバーデン結節の人
へバーデン結節は40代以降の女性に多くみられる変形性関節症の一種です。手の指の第一関節が腫れて炎症を繰り返し、指の先がダイヤ型のように変形してきます。このような人に変形性膝関節症が多くみられます。変形性膝関節症の症状
変形性膝関節症の症状には、膝の痛み、膝の腫れ、膝の変形、膝の熱感、膝のこわばり、膝に水がたまる、などがあげられます。
これらの症状は一気に現れることもあれば、何年もかけて現れたり、消えたりしながら、徐々に進行していくのが特徴です。
変形性膝関節症の症状には①初期、②中期、③末期で考えることができます。
①初期
変形性膝関節症初期の症状変形性膝関節症の初期の症状は、朝起きて動き始めに感じる膝のこわばりです。
朝ベッドから起き上がろうとする時、歩き出そうとする時、膝が重くこわばり、動かしにくかったり、鈍い痛みを感じたりします。
初期の場合、重だるさや鈍い痛みは数分で自然に改善します。歩いたり、日常生活を送っているうちに症状は治まり、本人もあまり気に留めずにいることが多いようです。
歩いているうちに、血流が体を巡るため、膝関節の初期のこわばりも自然にほぐれていくためだと考えられています。
変形性膝関節症の症状が進むと、重だるさだけでなく、痛みを感じるようになります。
正座や階段の上り下り、坂道を歩く時などに膝が痛みます。
このような症状も、初期の段階では、最初の数分動かしているうちに、和らいできます。
症状がさらに進むと、少し休憩しないと膝の痛みが収まらなくなってきます。
この段階まで来ると、膝の痛みだけではなく、関節に拘縮が現れます。
関節の拘縮とは、関節の動きが硬くなってしまうことです。
膝関節の可動域は、足をまっすぐ伸ばした状態を0度と考えると、星座のように膝を深く曲げたときの角度は、150から155度あるのが一般的です。
変形性膝関節症が進み、痛みを感じ、拘縮が始まると、膝の曲げ伸ばしの範囲がどんどん狭くなっていきます。
拘縮が強くなると、正座やしゃがんだ時等に痛みが出ます。
この痛みを避けるために、歩く頻度が少なくなると、足の筋肉や骨が衰えてしまい、膝関節の拘縮はさらに進み、骨の代謝も低下するため、変形が進行すると言う悪循環が起こります。
②中期
変形性膝関節症の中期の症状変形性膝関節症が中期になると、初期に比べて痛みの度合いが増します。
正座やしゃがみ込む動作が困難になり、階段の上り下り時に痛みを伴うようになります。
関節は慢性的な炎症を起こしたまま使い続けるため、膝は腫れ、熱を持ちます。
膝の関節内には、かつ膜と言うところから分泌される関節液が常に循環しています。
この関節液は、関節軟骨や膝の周辺組織に栄養を補給したり、関節がなめらかに動くように潤滑油としての働きをしています。
変形性膝関節症が進み、関節の炎症が起きると、関節の損傷した組織を処理するために関節液を多量に分泌します。
関節液の量が増えると、膝の腫れは大きくなり、膝の皿周りや全体がむくんで、足が重だるくなります。
さらに進行すると、関節軟骨がすり減り、関節の変形が顕著になってきます。
日本人の場合はO脚気味の方が多く、膝の内側が圧迫を受けるので、内側の関節面に痛みを生じることが多いです。
エックス脚の方の場合は、膝の外側が圧迫を受けるので、外側の関節面に痛みを生じることが多いです。
この段階まで来ると、慢性的に関節が炎症を起こしているため、常に膝が重だるく、まっすぐに伸ばすと痛みを生じるので、膝を曲げた状態で生活するようになります。
こうなると、膝だけではなく、股関節や腰、首などの負担も増すので、体全体の不調を感じるようになる方も少なくありません。
③末期
変形性関節症の末期の症状変形性膝関節症が進むと、日常生活に支障をきたすようになります。
階段の上り下りや坂道はもちろん、普通に歩くだけでも痛くて困難になります。
膝関節は慢性的に腫れ、変形が進み、膝の曲げ伸ばしができないほどに拘縮が進みます。
膝が痛くて歩けなくなり、外出する機会も減るため、筋力が落ち、骨密度が落ち、精神的にも悪影響を及ぼします。
高齢者の場合は、痴呆症の引き金になることも稀ではありません。
変形性膝関節症で大事なのは初期から中期にかけての治療法
変形性膝関節症で大事なのは初期のこわばりの段階からの治療です。
一度すり減った軟骨はなかなか元に戻るのは難しいので、できるだけ症状の進行を食い止めるのが大切になります。
一般的には、膝の痛みが生じたときに、整形外科などで膝の炎症を抑える薬、いわゆる痛み止めで症状を抑え、膝の温熱療法や運動療法などを行います。
膝の炎症が大きく、膝に水が溜まった場合は、関節穿刺排液、いわゆる膝に溜まった関節液を注射液で抜く治療を行う場合があります。
抗炎症剤(痛み止め)は変形を進める元凶
膝の痛みが生じたときに、痛み止めを注射したり、飲んだりする治療は体に良くありません。
膝関節が炎症を起こし痛みを生じているのには理由があります。
膝関節内部の損傷した部分を修復するために炎症は生じています。炎症による痛みがあることで歩くことを避けます。
このような理由を無視して、痛み止めで炎症を抑えてしまうことで、膝関節は一時的に楽になりますが、膝関節内部の損傷した部分の修復は中途半端のまま炎症が無理矢理止められてしまいます。
痛み止めにより痛みが若干収まるので、患者は関節内部の損傷した部分の修復が中途半端のまま歩きます。
つまり、痛み止めを繰り返し使いながら、完全に修復されていない膝関節を使い続けることで、慢性的な炎症状態は続き、一時的におさまったと思われる膝関節の変形は、中長期的に見て進行していく流を早めるのです。
膝の水はカラダにとって必要で大切なもの
また、膝の水を抜くこともできるだけ避けた方が良いでしょう。関節液は、関節軟骨がこすれるのをスムーズにする潤滑油の役割をするのと同時に、関節内の損傷している部分に栄養を与え、不要になった老廃物を血液とともに処理する役割があるからです。
この自分自身の白血球などの細胞を含む膝の水は膝関節修復過程の上でとても大切なものなのです。
病院によっては、膝の水を抜いた後合成ヒアルロン酸注射を注入するようなところもあります。
しかしヒアルロン酸は、膝関節が必要な量だけ体自身で作られるものです。
損傷を修復するための分自身の細胞を含む膝の水を抜くことの方がカラダにとってはデメリットとなります。
変形性膝関節症の運動療法
変形性膝関節症の症状が進むと、こわばりや痛みで足を動かさなくなるので、太ももの筋肉が衰えて筋力が落ちます。
太ももの筋力が落ちると、ますます膝関節に負担がかかってしまい、膝の炎症を起こしやすくなると言う悪循環に陥ってしまいます。
ですので、膝関節の保存療法と併用して、膝関節周辺の筋肉を鍛えてます。
膝関節周辺の筋肉を鍛えると、膝関節の循環機能が向上するとともに、膝にかかる負担を軽減することができるようになります。
同時に、腹筋や背筋など、体全体の筋力を上げる事で、膝関節の保存療法はよりいっそう効果を期待できます。
変形性膝関節症の正座とあぐら
正座やあぐらは変形性膝関節症には良くないと考えている方もおられるようですが、必ずしもそうではありません。
正座やあぐらをしたときに、膝関節の痛みが増す場合は、無理矢理それ以上膝関節を曲げる事は避けた方が良いのですが、
痛みのない場合、正座やあぐらは膝関節にとってストレッチ効果があります。
ですので、症状と相談しながら、お風呂などで温めながら軽くストレッチをして膝の曲げ伸ばしを行う事は、回復期の変形性膝関節症には必要なことです。
女性に多い横座りも同様です。毎回同じ方向に何度も長時間横座りをすることは、ひざ関節にとって負担になります。
長時間の横座りは、膝関節だけでなく股関節や腰椎、頸椎等への悪影響もあるので、できるだけ改善しすることをお勧めします。
横座りは絶対に悪いと言うわけではなく、左右公平に横座りをしたり正座をしたり、あぐらを書いたりなど様々なポジションを取ることにより、ストレッチ効果が得られる場合もあります。
ただ変形性膝関節症が悪化しているときに痛みを伴うようなストレッチは避けた方が良いです。
膝関節の軟骨成分
膝関節の主な軟骨成分はコラーゲンとプロテオグリカンです。
コラーゲンは、硬タンパク質と呼ばれています。コラーゲンを煮ると膠(にかわ)になります。コラーゲンが溶けるとゼラチンになります。
プロテオグリカンは、水分を多量に含み、弾力性に富み、圧力をかけると表面に水分がにじみ出てきます。
コラーゲンとプロテオグリカンは、水分と混ざり関節軟骨を作ります。
このため水分摂取を制限していたり、腎臓病などで体内の水分の浄化作用がうまくいかないと、関節軟骨に問題を生じて、変形性膝関節症の症状が悪化してしまうこともあります。
つまり、変形性膝関節症の治療は、膝関節の炎症を治めるだけでなく、内臓の働きも正常化していく必要があるのです。
膝関節の家庭でできる運動療法
変形性膝関節の症状が軽度の方や治療後のリハビリには、積極的に自分でトレーニングを行うことが効果的です。
膝関節周辺の筋肉強化には、大腿四頭筋やハムストリングスなどのトレーニングが有効です。
1番簡単な方法は椅子に腰かけて片足ずつ膝を伸ばす運動です。慣れてきたら足首に重りをつけて行うと良いでしょう。
重りの重さは0.5kg等の軽いものから始め、段階的に重くしていくことで筋力向上が期待できます。
うつぶせに寝ながら膝の曲げ伸ばしをゆっくりする運動も効果的です。
仰向けにねながら、片足ずつあげたり下げたりするのも効果的です。
膝関節に負担がかからないように、水泳や水中ウォーキングもお勧めです。
温水プールで、血管を開きながら運動すると、血液循環が良くなるのでお勧めです。
いずれの運動療法も、やりすぎると、逆に痛めてしまう場合もあるので加減しながら行いましょう。
変形性ひざ関節症の装具療法
変形性膝関節症の治療法の1つに、サポーターやテーピングなどの装具を装着して、膝にかかる負担を補正して痛みを和らげる方法があります。
膝関節のサポーターには、本を目的としているものと、関節の安定性、支持性を目的としたものがあります。
テーピングは、障害のある部分をテーピングで固定したり、腱や靭帯の補正、皮膚に作用させて血液循環を促す方法など、様々な貼り方があります。
変形性膝関節症で、膝関節に水が溜まり腫れている場合は、包帯や晒しによる軽度の圧迫も有効です。
いずれも変形性膝関節症の症状に合わせて、理にかなった方向性の装着が大切です。
変形性膝関節症 統計
病理形態学的にみると、日本の成人人口の半分以上の膝関節に変形性関節症の所見があるとの報告があり、65歳以上になるとX線検査で大部分の人に何らかの変形性関節症所見があるといわれています。
変形性膝関節症 診断基準
変形性膝関節症の診断には様々な要素を総合的に判断していきます。
変形性膝関節症は関節の間(関節裂隙)が狭くなっているのが特徴です。
また、軟骨下骨の硬化像と骨萎縮像の混在、骨嚢胞(こつのうほう)がみられます。
膝関節にトゲのようなもの(骨棘)が現れたり、関節内に何か遊離しているもの(関節ねずみ)がみられたりすることがあります。
さらには、半月板が石灰化することもあります。
関節液は淡い黄色がかった透明なもので、ネバネバしていて、ヒアルロンサン濃度や分子量が低下しています。
病院の治療は変形を早める?
膝に溜まった水を抜き炎症鎮痛剤で炎症を抑えヒアルロン酸等を注入してしまうことで痛みは軽減しますが、同時に膝関節周辺の修復作業も中断してしまいます。
患者は痛みが軽減するので治ってきているものと勘違いして、膝に負担をかけてしまいます。
さらに、サポーター等で膝周りの血流を低下させたまま以前と同様の生活を続けてしまえば、関節の変形が促進する流れは以前より強まることになります。
変形性膝関節症の治療は日常生活の見直しから
膝関節の問題を根本から改善しようとするならば、軟骨や水の状態だけでなく日常生活での使い方や癖、筋肉や血管への負担、精神的な緊張なども考慮しながら全身のバランスと自律神経の健全化に努めていくことが大切です。
変形性膝関節症の臨床で使用する経絡・経穴(ツボ)の例:
委中(いちゅう)、承山(しょうざん)、足三里(あしさんり)など。
※市販の「お灸」をする時の参考としても使用できます。
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関連外部リンク
Knee Osteoarthritis - StatPearls - NCBI Bookshelf
National Institutes of Health (.gov)
Osteoarthritis of the Knee
Cleveland Clinic
Arthritis of the Knee - OrthoInfo - AAOS
American Academy of Orthopaedic Surgeons