甲状腺ホルモン剤の副作用は本当に無い？

英語

Are there really no side effects of thyroid hormones?

【甲状腺ホルモン剤の副作用は本当に無い？】

一般的に甲状腺ホルモン剤の副作用は無いということをよく聞きます。本当でしょうか。

その理由としては、薬として内服する合成T4と、甲状腺が体内で作るT4は同じで、甲状腺機能を正常にするのに必要な量を内服している限り副作用が出ることはない、というものです。

しかし、甲状腺ホルモン剤の副作用は報告されているのも事実です。

合成甲状腺ホルモン剤の副作用

チラージン®は副作用発現頻度が明確となる調査を実施していません。

チラージン®の重大な副作用は、狭心症があらわれることがあります。過剰投与のおそれがあるばあい、減量や休薬等の適切な処置が必要です。

チラージン®の重大な副作用には、肝機能障害や黄疸の報告があります。

AST（GOT)、ALT（GPT）、γ-GTP等の著しい上昇、発熱、倦怠感等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがあります。

チラージンの重大な副作用には、副腎クリーゼの報告があります。副腎皮質機能不全や脳下垂体機能不全のある方では、副腎クリーゼがあらわれることがあります。

その他多数の副作用の報告があります。

詳しく知りたい方は、「チラージン　副作用」で検索すると参考になる情報が多く閲覧できます。

現在の医療機関では、脳下垂体から分泌されるTSHを測定して、甲状腺ホルモンの量が適切かどうかを判定します。

しかし、脳下垂体にとって甲状腺ホルモンの量が適切であれば、それ以外の全身の臓器にとっても適切であるかはわかりません。

なので、一般的には甲状腺ホルモン剤の副作用は無いといわれているにも関わらず、数々の副作用が報告されています。

表面的に甲状腺ホルモン量のみを変化させ続ける(症状をコントロールする)ことが正しいのかどうかは、誰にも分からないところです。

最近では、ダイエットに甲状腺ホルモン剤を使用しているような話もあるようですが、とても危険です。

本当に必要なことは、身体の調節機能が健全に働くような方向性に体質が改善されるよう、日常生活で、できることから努力してみることではないでしょうか。

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