緑内障の針治療
英語
Acupuncture treatment for glaucoma
緑内障の針治療
視力低下の進行を遅らせることを目的にする当院の針治療について
目のツボをほぐして視野を改善する
緑内障、糖尿病網膜症、黄斑変性症などで視力の低下を予防したい方
緑内障の針治療
高齢化社会を迎え、40代以上の約18人に1人、70歳以上で10人に1人の割合で発症するとも言われている緑内障。
老化とともに、視神経の機能が低下し、眼圧の上昇によって、視野がかけたり、ものが見えづらくなってしまうのが特徴です。
眼科での点眼治療を継続しながら、当院にて、整体と針治療でカラダの血流をスムーズにする、緑内障、糖尿病網膜症、黄斑変性症などの視力低下の改善に取り組んでみませんか。
脳神経への刺激で視力の改善
「最近テレビやスマホが見えにくくなった。視野が狭く感じて、よく物にぶつかるようになった」
「病気で、緑内障や加齢性黄斑症といわれて、
もしかしたら失明してしまうのでは…とお悩みの方」
厚生労働省の調査によれば、日本人の中途失明の原因は、2006年以降は、緑内障がトップです。
緑内障は少しずつ、片方の目から症状が進みます。普段の日常生活では、あまり実感がわかないので、多くの方は、ある程度病気が進行した段階で異変に気づくことが多いです。
そのため、病気が発覚すると、その失明のリスクから、とても心配な気持ちになってしまう方も少なくありません。
緑内障の中途失明率が高いのは、初期には自覚症状がないために早期発見が難しく、視野がかなり欠けるまで放置されがちであることに原因があると言われています。
緑内障は、発見が遅ければ遅いほど中途失明のリスクは高まります。
当院は、2006年に開院して以来、様々な病気を抱えた方と共に歩んでまいりました。
長年の臨床経験の中で、緑内障や視力低下の病気(糖尿病網膜症や加齢性黄斑変性症など)の改善に取り組んでいます。
脳梗塞の治療から生まれた緑内障の治療
「緑内障や視力低下に整体と針治療が効果的なのでは、と感じたのは、頭痛や脳梗塞の方の治療の時でした」
頭痛がある方や脳梗塞の後遺症の方と、緑内障や黄斑症などの視力低下の方には、頭部、特に後頭部のある部分に共通の特徴があることに気づきました。
その部分とは、頭の後ろのボッコリしたでっぱりの少し下の部分です。
この部分が硬く張っていたり浮腫(むく)んで老廃物が溜まっているような違和感があると、脳神経と直接つながっている目の血流にも悪影響が及ぼされると考えています。
東洋医学では、風池や天柱、西洋医学の解剖学では、環椎後頭膜の部分です。この環椎後頭膜は椎骨動脈が貫く場所があり、脳への血流にはとても重要な場所です。
「頭痛や脳梗塞の方の治療で、全身の流れがスムーズに行くように整体でカラダを整えた後、この後頭部の部分を針で刺激したところ、施術を受ける前よりも、世界が明るく見える。ボヤけていたものがハッキリ見えるようになった。といった声が多く聞かれました。」
これは、浮腫んでせき止められていた首の後ろの老廃物などが流れ出したことで、体から脳の方に通っている血液循環や神経伝達が正常に働き出した結果だと考えています。
そのことをキッカケにして、腰痛や膝痛で当院に通われていた緑内障や黄斑変性症で悩まれている方々にも協力していただいて、施術させていただいた結果、
「暗くなっていた視野が施術後に明るくなった。視野が欠けていて見えづらくなっていた部分の視野が広かったような気がする。」などの声をいただき、それ以来研究を重ねています。
カラダ全体、木を診て森を診るのが東洋医学。
診察では、東洋医学の一般的な診断方法である、四診(問診、聞診、望診、切診)を基本とします。
加えて、西洋医学の神経検査や、カラダの歪みも考慮します。
そして、当院が最も重要視するのは、心と体の全体をみることです。
患者さんのその日の歩き方、姿勢、声のトーン、呼吸の仕方、顔色、態度なども、施術していく上で大切な指標となります。
「東洋医学で大切なことは、患者さんの体の声を聞くということです。患者さん自身でも気づきにくい、心とカラダの声を聞くことです。」
このカラダの声を理解して、特定の部位だけでなく、カラダ全体を良くすることで、患部も良くなっていくという考え方です。
緑内障や視力低下の方の治療
緑内障や視力低下を回復させる治療の施術で、先ずは、カラダ全体の歪みを見極めて整えます。
この歪みが残ったままでは、いくら針で気血を整えようとしても、なかなかスムーズに流れません。
普段知らず知らずのうちに、かたよった生活習慣で、ほとんどの方のカラダは歪んでいます。
レントゲンやMRIを撮影すると、事故や怪我をしてないのに、首の何番と何番が狭いとか、腰痛が痛まないのに狭窄している(狭くなっている)ことがあります。
これは、加齢で骨や軟骨がすり減っているだけではなく、普段の姿勢や使い方が大きく影響しています。
「経験上、いきなり針治療に入るよりも、カラダの歪みを整えてからの施術の方が、治療効果が高いことがわかってきました」
ある程度、カラダのバランスが整ったら、針治療に入ります。
先ずは目の周りの気血を整えるといわれているツボを刺激します。攅竹(さんちく)、太陽(たいよう)、晴明(せいめい)、糸竹空(しちくくう)、瞳子髎(どうしりよう)、といったツボです。
これに加えて、「後頭部の出っ張りの下の部分のツボ」への刺激を行うことで、椎骨動脈の流れを促し、脳神経や目の気血を整えます。
緑内障や視力低下の患者さんのほとんどは、首の後から肩にかけて、おもだるく違和感を感じています。これは、頭痛やパーキンソン、脳神経マヒの方も同様の傾向が見られます。
単なる肩コリで片付けてしまうと、脳への血流が低下して、視神経への栄養が行き届きにくくなります。
これが、日本人に多い、眼圧が正常でも視神経が障害を受ける、正常眼圧緑内障の原因だと考えています。
もちろん、人によっては血圧を上げて対応しようとします。
これを改善しないまま、薬で血圧だけ下げてしまうことは対症療法だと思いますし、薬がなかなかやめられないというのは、こういう歪みや気血の流れがほったらかしのままだからだと考えます。
そしてこの状態が慢性化することで、頭痛や脳梗塞などのリスクが高まり、脳神経にストレスがかかってしまうと考えています。
ですので、これらを解消するために、後頭部の首の付け根のツボを刺激します。風池(ふうち)、天柱(てんちゆう)、亜門 (あもん)、といったツボです。
さらに、頭と体のつなぎ目の、肩周辺のツボも針刺激します。大椎(だいつい)、肩中兪(けんちゅうゆ)、肩井(けんせい)などです。
加えて、全身の気血の流れを整えるために、頭、首、肩と関連する体の各部位のツボを針刺激します。
例えば、手の親指と人差し指の間には、合谷(ごうこく)というツボがあります。このツボは顔面神経マヒの治療や眼圧を下げるのによく使われるツボです。
さらには、視野が暗いとか、反対に光がまぶしく過敏などのばあいは、足の外くるぶしの上の光明というツボを刺激して、調整することもあります。
「施術の頻度は週一回か、2週間に一回が理想的」
症状にもよりますが、施術の頻度は週一回か、2週間に一回が理想的です。
ここで注意しなければならないのは、加齢性の緑内障の治療において、症状が完治することはほとんどないということです。
緑内障の治療においては、眼科で処方される点眼薬治療を継続することが第一です。
そのうえで、整体でカラダの歪みを整えて、針治療により、目の周りや肩首、全身の気血のツボを刺激して、脳血流の流れを整えて、眼圧の調整や、低下してしている視力や視野の回復と維持を促進します。
病院の点眼薬治療と、当院での整体と針治療を併用することで、眼圧の正常化を保ち、緑内障の進行を遅らせることが可能です。
また、緑内障の治療に針治療を取り入れるタイミングは、早い方がよいです。
できれば、「未病」といって緑内障になる前の段階から施術することが理想ですが、上述したとおり、緑内障はなかなか気づきにくい病気ですので、できれば、疲れ目や頭痛、緑内障の疑いの段階から来院することをおすすめ致します。
「定期的な眼科での検査と当院の根本治療で、緑内障の手術を回避できる可能性」
正常眼圧の基準値
正常な眼圧は10から21ミリです。眼圧が22ミリ以上の場合は高眼圧と判断されます。
一般的に、緑内障は老化によって起こりますが、事故や怪我で頭を打ったり、ムチウチなどが原因の引き金となって発症することもあります。
「緑内障の手術は、一度手術をして終わりというものではありません。また、手術がうまくいっても、再発する方もおられます。」
「まずは、眼科の点眼薬治療と当院の整体と針による治療を併用して、眼圧が下がるかどうかを試してから、手術を考えてみてもよいのではないでしょうか」
意外と知られていないステロイド緑内障
また、高齢の方に多いのは、ステロイド緑内障です。病院で処方されるシップ薬や炎症を止める薬には、ステロイドを含んでいるものがあります。
これらを長期間使用すると眼圧が上がり緑内障を起こすことが分かっています。ひどい場合は失明する方もおられます。
科が違うので見落とされる医原病が増えています。気づかずに使用し続けていると、痛い目に遭うのは患者さんです。
こういったことが無いように、当院では来院される患者さんのお薬手帳を確認し、アドバイスをおこなつています。
主治医と相談して、減らせるものは減らしていく方向で患者さんの健康を出来る限り守りたいと思っています。
セルフケア指導
また、当院では、治療だけでなく、患者さんが自宅でできるセルフケア指導も積極的に行っています。
本来、カラダを治すのは患者さん自身の治癒力です。私たちの治療は、その治癒力が十分に発揮できるようにするためのお手伝いにすぎません。
ですから、患者さん自身も自宅でセルフマッサージなどを行うことで、より自然治癒力が高まるよう心がけていただいています。
具体的には、首の後ろや、目の周りをホットタオルで温めた後、軽く(さんちく)や(ふうち)といったツボを軽く刺激することです。
その他、朝晩簡単にできる体操などの指導もしています。
緑内障予備軍
「最近ではパソコンやスマホの使いすぎで、眼精疲労や頭痛、肩こりの方が増えています。これらは間違いなく、緑内障予備軍です。」
「眼圧が正常でも緑内障になるかたが増えています。」
40歳前後から物が見えにくくなったなどの視力の低下がみられたら要注意です。ただの老眼では済まされないこともあるので注意が必要です。
視力の低下を感じたら、緑内障、糖尿病網膜症、加齢性黄斑変性症などの予備軍かもしれません。
スマホを遠ざけてみたりしてませんか?
心配な方は片目を閉じて、見え方におかしな部分がないか両眼ともチェックしてみてください。
いずれにせよ、早めのうちの検診と、定期的な未病治療をお勧めいたします。
よくある質問
- 週どれくらい通ったらいいですか?
- 症状にもよりますが、最初は週2回程度で、症状が治まってきたら、週1回、2週間に1回と徐々に減らしていきます。
- 病院の治療も続けてもいいですか?
- もちろんです。緑内障の治療は病院の点眼薬と併用しておこないます。
- 子供でもみてもらえますか?
- はい、当院は子供の健全な代謝の促進にも力を入れています。
チャイルド・コンディショニング
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関連外部リンク
What Is Glaucoma? Symptoms, Causes, Diagnosis, Treatment
American Academy of Ophthalmology
Glaucoma - Symptoms and causes
Mayo Foundation for Medical Education and Research (MFMER).
What is Glaucoma?
Glaucoma Research Foundation