繊維筋痛症
英語
Fibromyalgia
【繊維筋痛症】
当院は繊維筋痛症の方のための「整体」と「鍼灸」と「心理学」を組みあわせた施術を行なっています。
現在ご使用中のお薬と併用も可能です。
大切なことは、心身の健全化です。
地道に、当院の整体でカラダを整えて、鍼灸で自律神経の乱れを安定させてみてはいかがでしょうか。
施術中、様々なお悩みについても話し合って、いい方向性が見つけられるよう、お手伝いも可能です。
当院では、実際に繊維筋痛症の患者さんの、腰痛や膝の痛み、股関節痛などの治療もおこなって改善しています。
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繊維筋痛症の原因は不明です。脳に何らかの病変があることが予想されていますが、原因はわかっていません。
繊維筋痛症の原因がわかっていないため、病院での治療はおのずと対症療法になります。つまり薬で痛みの症状を軽減させたりコントロールしたりするといった治療です。
したがって、病院での薬物治療は繊維筋痛症そのものを治すための治療ではありません。
繊維筋痛症の科学的根拠に基づいた治療と言うのは、科学的根拠(この薬とこの薬が比較的症状を軽減することができたという統計)に基づいて痛みの症状が軽減されたと言うことであって、科学的根拠に基づいて繊維筋痛症そのものが治る治療と言うことではありません。
従いまして、科学的根拠に基づいた薬物療法においても、痛みや痺れが全く軽減しない方も多々おられます。
またその科学的根拠に基づいた治療における薬の副作用、長期的に服用した場合の見えない医原病についてはファジーなまま治療が進められている現実があります。
繊維筋痛症は、体のあちこちが痛いのに、病院で検査をしても異常が見つからず、「異常なし」「心療内科を受診してみては」などと言われてしまいます。
やっと繊維筋痛症と言うことがわかっても、病院での治療は、痛み止めや、抗うつ剤、難病の薬などが使用されます。
副作用も強く、体に合わなければ、途中で薬を変えて様子を見ることも頻繁にあるようです。
繊維筋痛症の症状は、身体の広い範囲での慢性的な痛みです。
さらに、痛みだけでなく、しびれやこわばり、重だるさなどの症状が、腰や首、膝や足など、様々な場所に現れます。
線維筋痛症の主訴は、痛みだけにとどまりません。
夜眠れない、とても疲れる、便秘、下痢、不安感、鬱などの症状を伴うこともあります。
繊維筋痛症の患者さんは、病院を受診して検査を受けても、血液検査や画像検査などでは、異常が見つからないため、より不安になってしまう場合が多いです。
医療機関の診察によっては、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、変形性頸椎症、自律神経失調症、更年期障害、うつ病などと言う診断をされて、不必要な薬を処方されることもあるので注意が必要です。
患者さんによっては、この腰の痛みが治るのであればと腰椎脊柱管狭窄症の手術を行っても、痛みが収まらずに、今度は首の手術を勧められた、なんて方もおられるようです。
と言うのも、日本の医療における、繊維筋痛症の歴史は浅く、未だ十分に把握されていない病気の1つと言えるからです。
繊維筋痛症は、1990年に米国リウマチ学会が疾患の分類基準をつくってから正式に公認されるようになりました。
それまでは、非関節性リウマチ、筋肉リウマチなどと呼ばれていました。
従いまして、繊維筋痛症とは英語名のFibromyalgiaの略であって、正式な日本の病名ではありません。
日本では、慢性広範痛症、不全型慢性広範痛症などの病名が使用され、繊維筋痛症は、不全型もしくは軽症型の慢性広範痛症と定義されるのが一般的です。
このように、日本の医療は、繊維筋痛症についての歴史が浅く、診断方法や、治療方法が確立されていないため、治療には、ステロイド薬や抗不安剤が漠然と使用される傾向があるようです。
繊維筋痛症の痛み
繊維筋痛症では、激しい痛みが中心症状です。
痛みの質や程度には個人差があるようです。
また、体全体に痛みがある場合や、身体のある一定の部分が特に痛むような場合もあります。
繊維筋痛症の痛みは、接触や圧迫などの軽度の刺激によって強い痛みが引き起こされる場合もあります。
痛みは、毎日痛みを感じる場合や、日によって痛んだり痛まなかったりする場合もあります。
また、季節により痛みの程度が変化したり、季節の変わり目に症状が悪化する方もおられます。
繊維筋痛症の患者さんは、主に筋肉や筋膜に痛みがある場合や、関節に痛みがある場合もあります。
また痛む場所が1カ所ではないため、繊維筋痛症の患者さんは、何科を受診したらいいのか困惑してしまう方が多いですし、特定の科を受診しても、結局原因がわからなかったり、種類の違う痛み止めを処方されたり、と困惑される方も少なくありません。
例えば繊維筋痛症の症状が顎関節周辺に現れた場合、顎関節症や咀嚼筋腱腱膜過形成性症と言うような口腔外科領域の病名に当てはめられ、手術して口が開くようになっていた数年後にまた痛み出すといった方もおられるようです。
また、繊維筋痛症は、痛みだけでなく、しびれなどの症状も見られるため、神経や血管の圧迫により引き起こされている疾患と誤診される場合もあります。
一般的に、レントゲンやMRIなどの画像診断によって、椎間板ヘルニアや、脊柱管狭窄症があることがわかっても、痛みやしびれなどの症状が見られない事は、ありふれたことです。
にもかかわらず、繊維筋痛症によって引き起こされている痛みや痺れが、画像検査をしたときに、その痛みやしびれの部分にヘルニアや狭窄症が見られた場合、神経や血管の圧迫により引き起こされている症状であると誤解され、そのまま手術してしまう場合もあるようです。
繊維筋痛症の合併しやすい症状
慢性腰痛、緊張型頭痛、肩こり、慢性疲労、過敏性腸症候群、機能性胃腸症、顎関節症、舌痛症、骨盤痛、咀嚼筋痛、三叉神経痛、口腔顔面痛、外陰部痛、膀胱炎、むずむず脚症候群、慢性広範痛症、脳脊髄液減少症、皮膚掻痒症
繊維筋痛症は膠原病ではない
繊維筋痛症は、膠原病と症状が似ています。
膠原病は免疫が自分自身を攻撃してしまう病気です。
このため膠原病では炎症が見られます。
しかし、繊維筋痛症では炎症が見られないことが多く、膠原病とは区別され、慢性通に分類されることが妥当だと言われています。
繊維筋痛症の統計
繊維筋痛症の男女比は、7割から9割が女性です。
先進国の繊維筋痛症の有病率は約2%と推測されています。
繊維筋痛症の発病率は年齢とともに増加しますが60代前後を境に、発病率は減少していきます。繊維筋痛症は子供にも見られます。
繊維筋痛症は、遺伝的な要素があると考えられています。
繊維筋痛症が悪化する危険因子としては、社会的ストレス、心理的ストレス、交通事故、喫煙などが報告されています。
線維筋痛症の診断
定義
すべての部位に存在する場合に痛みが広範であるとみなされる。
左半身の痛み・右半身の痛み・腰より上の痛み・腰より下の痛みに加えて体幹部の痛み (頸椎・前胸部・胸椎・または腰部) がなければならない。
この定義では肩と臀部の痛みはおのおの各部の痛みとみなされる。 腰痛は腰より下の痛みと考える。
定義
指による触診で以下に述べる18カ所の圧痛点のうち少なくとも1 1カ所に痛みがある。
後頭部:後頭下筋群の付着部(両側)
下頸部:第5頸椎から第7頸椎における椎間孔の前部(両側) 僧帽筋:上縁の中間点(両側)
棘上筋:内側縁近傍の肩甲棘の上の起始部(両側)
第2肋骨:第2肋骨軟骨移行部、移行部上面のすぐ外側(両側)
外側上顆:外側上顆から2 cm末梢(両側)
臀部:片側臀部を4分割した上外側(両側)
大転子:大転子の後部(両側)
膝:関節線中枢の内側脂肪体(両側)
触診は約4kgで行われるべきである。
触診によって患者が痛いと述べた場合は圧痛とみなします。
痛いですかと尋ねて患者が痛いと述べた場合は圧痛とはみなしません。
両方の定義を満たした場合には線維筋痛症とみなされる。
広範な痛みは少なくとも3カ月存在していなければならない。
別疾患の存在は線維筋痛症の診断を除外することにはならない。
The American College of rheumatology 1990 criteria for the classification of fibromyalgia
繊維筋痛症と似た症状の疾患であるが、繊維筋痛症とは異なる疾患
統合失調症、脊椎関節炎、骨軟化症、甲状腺機能低下症、リウマチ性多発筋痛症、椎間板ヘルニア、胸郭出口症候群、変形性関節症、癌性疼痛、手根管症候群、脳脊髄液減少症、脊柱管狭窄症など
繊維筋痛症が関連しているかもしれない疾患
筋筋膜性疼痛、月経困難症、更年期障害、自律神経失調症、心身症、むち打ち、心因性疼痛、身体表現性障害、仮面うつ病
子供の繊維筋痛症
子供の繊維筋痛症は、緊張型頭痛、慢性疲労症候群、むずむず脚症候群、過敏性腸症候群、不安障害などと合併しやすい疾患です。
子供は、自らの症状を、周囲の人たちに、うまく伝えることが困難で、病院で異常なしと診断されてしまうと、その後症状を訴えることをあきらめると同時に、そのストレスから、症状が悪化する恐れもあります。
痛みの非薬物療法
①誘発要因(行くと痛くなる場所、会うと頭が痛くなる人など)があれば、先ずはそれらを避けます
②規則正しい生活リズム、適度な運動や十分な休憩など、少しずつ改善していきます
④家庭、学校、仕事等における社会的な心理ストレスの把握を少しずつおこないます
繊維筋痛症の薬物を用いない治療法
繊維筋痛症では薬物を用いない治療が有効であるとする報告が数多くあります。
当院の整体と鍼灸治療に加えて有効だと思われる薬物を用いない治療法は以下です。
有酸素運動
認知行動療法
高電位治療
禁煙
禁酒
温熱療法と冷却療法
など
子供の繊維筋痛症の薬物治療について
ほとんどの薬物は、子供での安全性が確立されていません。
薬物治療には副作用の危険があります。
子供が、長期的に薬物を使用した場合の安全性の確認はしっかりと行なわれていないものばかりです。
薬物治療の早期治療の前にできることがあります。
それは、長期間であれ短期間であれ、硬くなってしまった体に、人の手を当ててあげることです。
硬くなった心と体に、人の手で、手当てをしてあげることです。
それが、当院の手技療法(整体)や鍼灸治療です。そしてそれは、当然、大人であるあなたや、あなたの愛する人にも適用可能です。
繊維筋痛症の鍼灸、整体、マッサージ
臨床で使用する経絡・経穴(ツボ)の例:
陽池(ようち)、陽渓(ようけい)、大陵(だいりょう)、内膝眼(ないしつがん)、外膝眼(がいしつがん)など。
※市販の「お灸」をする時の参考としても使用できます。
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関連外部リンク
Fibromyalgia
National Institutes of Health (.gov)
Fibromyalgia
Centers for Disease Control and Prevention (.gov)
Fibromyalgia
Mayo Clinic