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機能性消化管障害(FGIDs)

機能性消化管障害(FGIDs)

英語

Functional Gastrointestinal Disorders : FGIDs

もくじ

・慢機能性消化管障害(FGIDs)とは

・機能性消化管障害の症状

・Rome委員会による機能性食道障害の分類

・げつぶ (曖気) 障害

・呑気症(どんきしょう)

・食道痙攣

・機能性消化管障害と心療内科

執筆者

井出井出 貴之(鍼灸師)プロフィール

慢機能性消化管障害(FGIDs)とは

FGIDsは消化器症状があるにもかかわらず、血液検査や画像検査で、器質的異常が認められない胃腸疾患の総称です。

慢機能性消化管障害(FGIDs)とは

機能性消化管障害の症状

食道症状には逆流、通過障害、過剰な刺激などによる、胸やけ、つかえ、胸痛などがあります。

これらの症状があっても、検査しても器質的な原因が不明な時、機能性食道障害に分類されます。

Rome委員会による機能性食道障害の分類

機能性胸痛

機能性むねやけ

逆流知覚過敏

球症状

機能性嚥下障害

げつぶ (曖気) 障害

げつぶ (曖気) 障害は食道由来のげつぶと、胃由来のげつぶがあります。

げつぶ (曖気) 障害

呑気症(どんきしょう)

呑気症は空気嚥下症とも呼ばれています。

機能性消化管障害(functional gastrointestinal disorders : FGIDs)の一種で、げっぷ (曖気) 障害に分類されています。

食道痙攣

食道痙攣 (Distal Esophageal Spasm : DES)は食道運動異常の一つです。

食道痙攣

機能性消化管障害と心療内科

FGIDsは直接生命を脅かす病気ではないものの、罹患率が高く、医療経済的な負担が大きいといわれています。

FGIDsは器質病変を認めないにもかかわらず、症状が長期化することも多いため、心因性を疑われ、精神科や心療内科の受診を勧められることが多い疾患です。

不安障害やうつ病などの曖味な診断により、向精神薬の投与で症状が遷延化し医療機関を転々とすることも少なくありません。

機能性消化管障害と心療内科

機能性消化管障害(FGIDs)の鍼灸、整体、マッサージ

臨床で使用する経絡・経穴(ツボ)の例:

巨闕(こけつ)、不容(ふよう)、中脘(ちゅうかん)、足三里(あしさんり)、三陰交(さんいんこう)など。

※市販の「お灸」をする時の参考としても使用できます。

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参考文献

機能性消化管疾患診療ガイドライン2021
日本消化器病学会 (編集)
南江堂
2021/4/23 発売

関連外部リンク

What is a Functional GI disorder?
UNC School of Medicine

Management of functional gastrointestinal disorders
National Institutes of Health (.gov)

Digestive Diseases
Mayo Clinic