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メニエール病診断の手引き

メニエール病診断の手引き

英語

Meniere's disease diagnosis guide

メニエール病診断の手引き

1.回転性めまい発作を反復すること

①めまいは一般に特別の誘因なく発来して、嘔気や嘔吐を伴って、数分から数時間持続する。

②発作のなかには、「回転性」のめまいでない場合もある。

③発作中は、水平や回旋混合性の自発眼振をみることが多い。

④反復性が確認されぬ初回発作では、めまいを伴う突発性難聴と十分な鑑別がなされなければならない。

回転性めまい発作を反復すること

2.耳鳴り、難聴などの蝸牛症状が反復すること

①耳鳴と難聴の両方、または、いずれかの変動に伴って、めまい発作をきたすことが多い。

②耳の閉塞感や、強い音に対する過敏性、を訴える例も多い。

③聴力検査では著明な中・低音部閾値変動や音の大きさの補充現象陽性を呈することが多い。

④ー耳罹患を原則とするが、両耳の場合もみられる。

3. 1と2の症候をきたす中枢神経疾患や、原因既知のめまい、難聴を主訴とする疾患を除外できる。

これらの疾患を除外するためには、問診、一 般神経学的検査、平衡機能検査、聴力検査などを含んだ専門的な臨床検査を行って、時には経過観察が必要な場合もある。

診断の基準

I 確実例:1、2、3の全条件を充たすもの

Ⅱ 疑い例:1と3、もしくは、2と3の条件を充たすもの


注意)1、2の症候の原疾患として、十分に中耳炎、中毒性内耳障害、梅毒などの原因既知の疾患を除外できなかったときは、これらの疾患名を併記することとする。


(厚生省研究班、1974)

診断の基準

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関連外部リンク

Menière’s Disease
American Academy of Family Physicians.

Clinical Practice Guideline: Ménière's Disease
National Library of Medicine

Diagnostic criteria for Menière's disease
National Library of Medicine

Clinical Practice Guideline: Ménière’s Disease
AMERICAN ACADEMY OF OTOLARYNGOLOGY