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ニュートラル・アライメントによる内臓調整と整体


ニュートラル・アライメントによる内臓調整と整体

英語

Internal organs adjustment and chiropractic

neutral alignment

ニュートラル・アライメントの重要性

亜脱臼(あだっきゅう)という言葉を聞いたことがあるでしょうか。

ニュートラル・アライメントによる内臓調整と整体


脱臼には完全脱臼と不完全脱臼があり、不完全脱臼のことを亜脱臼といいます。

簡単にいうと脱臼とは関節面が完全に外れているもので、亜脱臼は関節面にずれが生じている状態です。

亜脱臼にはレントゲンやMRIなどの画像診断ではわかりにくいほど微妙なずれを生じている場合もあります。

例えば、子供の股関節に微妙な亜脱臼を残したまま成長することで、関節面がうまく成長できずに、成人してから股関節などに何らかの問題を生じることがあります。



これは物理的に考えても当然なことで、本来の健全な位置関係が逸脱した状態では、血液、リンパ液、神経などの通りが低下してしまい、遺伝子に書かれた設計図どおりの成長に問題を生じてしまうのです。

ところで、身体は足のつま先から頭のてっぺんまで影響し合っています。関節はもちろん、筋肉や皮膚、神経や血管、内臓や腹膜まで影響し合っています。

足は家で言うところの基礎にあたります。基礎が傾けば、家全体の傾きに影響を及ぼします。



例えば、つま先の細い革靴などを長年はいて、外反母趾などになってしまった場合、足のアーチは減少してしまいます。アーチが減少すれば、偏平足のような足となってしまい、からだの重心の位置も偏りアンバランスとなってしまいます。



身体は無意識に膝、股関節、腰、首など、全体の関節にかかる負担の割合を変化させて足のアーチの変化に対応しようとします。当然、全身の関節周囲の筋肉やじん帯にたいする負担の割合も変化していきます。

この微妙なずれの変化が組織に生理的限界を超えるほどの負担をもたらしたとき、様々な症状として問題を生じることになります。



動物が地面に身体を押し付けている場面をみたことがあるでしょうか。あれは身体に砂などをこすりつけて除菌する事のほかに身体の微妙なずれを修正しているのです。

また、子供は昼間元気によく身体を動かして遊びます。昼間遊んでずれてしまった身体の微妙な歪みを、夜寝がえりを無意識にうつことで整えています。

無理な生活習慣やストレスは全身のバランスを知らずしらずに崩してしまいます。



例えば過度のストレスによって内臓の動きが低下し、腹痛を起こしやすい状態が続けば、お腹を防御するような前かがみの姿勢が定着します。両膝は曲がり、顎が前に出たような姿勢が気付かないうちに定着します。

当然、頸椎や腰椎にも負担がかかり、脳脊髄液のポンプ器官である、腰椎仙骨移行部、仙腸関節、頭蓋頚椎移行部にずれが生じて(環軸椎亜脱臼)流動性が低下してしまいます。

偏ったバランスを身体に蓄積したまま生活すると、ある出来事を引き金に多くの問題を生じることがあります。

ニュートラル アライメントとは、皮膚、関節、筋肉、神経、血管、リンパ管、内臓、など身体全体の各部位がずれることなく、本来の健全な位置関係にあるポジションのことを言います。

微妙な全身のずれを生理的範囲に収めてあげることで、血流やリンパ液の偏りが解消し、脳脊髄液の還流が正常化に向かうことで神経が健全化し、ホルモンバランスが安定する方向に働くことを目標にします。

動物に本来備わっている潜在的な身体機能を十分に発揮できるように促してあげることが大切なのです。

人類は古くからヨガや太極拳などで、身体バランスを整えることで病気の改善や予防に役立ててきました。

本気で病気と向き合いたいのであれば、日頃ストレッチや体操で身体バランスを整えることをおすすめ致します。



改善に補助が必要な方には、徒手整復によるアライメントの調整でお手伝い致します。

Neutral Alignment Treatment™