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体の温め方を間違えないで


体の温め方を間違えないで

英語

Don't make the mistake of warming your body

体の温め方を間違えないで

体の温め方を間違えないで

病気を治すには、体を温めることが大切だといわれています。

体を温めると、血液やリンパ液の流れが活発化するので、免疫力が上がり、細胞の活動も盛んになります。

お灸も身体に熱刺激をくわえることで、「熱い」という感覚が交感神経を、「温かい」という感覚が副交換神経を刺激して自律神経に働きかけ、血流やリンパ液の流れを調整します。



だからと言って、普段から靴下を重ねて履いたり、沢山着込んだりしすぎると、逆に冷え性体質をつくり病気を誘発しかねません。



さらに、痛み止めやアレルギー薬など、炎症を止めてしまうような薬の常用も身体を冷やしてしまいます。

よかれと思ってしていることが反対に病気をつくってしまっていることがあるので注意が必要です。

本当に病気と向き合いたいのであれば、普段から、身体の基礎代謝を健全化する生活習慣と心理習慣が大切です。



例えば、寒風摩擦は身体を冷やしているにもかかわらず、体が温まります。

ウォーキングなどの有酸素運動も基礎代謝をあげて体自身が温まります。

適度な活動により、代謝活動が健全に行われ基礎体温は上昇していきます。

また、頭の中があまりにも忙しい状態がつづくと体温は急激に上がったり(ホットフラッシュ)、下がったりを繰り返し、やがて代謝活動が低下してしまいます。冷え性体質の方向性です。

自らストレスを抱えるような心理習慣を見直していく必要もあります。

基礎代謝が良好に活動できる方向性を目指しながら、身体のバランスを整え、血液やリンパ液の循環を促し、脳脊髄液の還流が健全化することで、間脳の視床下部や脳下垂体といった自律神経やホルモンを司る部位への好影響をねらいます。