前立腺がん
執筆者
井出 貴之（鍼灸師）プロフィール
前立腺がん
一般的に、前立腺癌は外腺（辺縁領域）に起こりやすいといわれています。
前立腺癌は、辺縁領域だけでなく、その他の領域にも発生することがあり、直腸診のみでは分かりにくい場合もあります。
前立腺肥大症は前立腺癌のリスクとはならないといわれています。
<前立腺癌の疫学>
前立腺癌は50歳以降の発症が多いです。欧米人に発生率の高い癌です。
食生活等の欧米化によって罹患率は急増しています。
前立腺癌の治癒率は比較的高いです。
<前立腺癌の成因>
前立腺癌の成因は不明です。食事が原因の一つかもしれないと考えられています。
高脂肪食、カルシウム、飽和脂肪酸は前立腺癌のリスクが高いといわれています。
人種も原因の一つと考えられています。
黒人、白人、アジア人の順に前立腺癌の頻度が高いです。
家族性の前立腺癌が若年例で存在するというデータもあります。
大豆や緑茶に前立腺癌の予防効果があるという報告があります。
<前立腺癌の病理>
前立腺癌の多くは腺癌で、その他、粘液癌、移行上皮癌があります。リンパ節、骨、実質臓器に転移します。
<前立腺癌の症状>
初期の症状はほとんどありません。血液検査から前立腺特異抗原（PSA）の高値により、前立腺癌 が疑われます。
前立腺癌が進行すると、排尿困難、頻尿、残尿感、血尿、膿尿、排尿痛の症状を生じます。
<前立腺癌の一般的な治療>
外科療法(前立腺全摘出術)放射線療法
化学療法
ホルモン剤（エストロゲン）
<前立腺癌の経過・予後>
初期のものは予後が良いといわれています。骨などに転移したものは予後が悪いといわれています。
前立腺肥大症と前立腺癌は症状が似ているため、発見が遅れる場合があります。
前立腺がんの鍼灸、整体、マッサージ
臨床で使用する経穴(ツボ)の例：
曲骨（きょっこつ）、中極（ちゅうきょく）、關元（かんげん）など。
※市販の「お灸」をする時の参考としても使用できます。
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参考文献・引用
前立腺がん より良い選択をするための完全ガイド
頴川 晋 (監修)
講談社
2017/8/9 発売
前立腺がん 関連外部リンク
Prostate Cancer Information and Overview
American Cancer Society, Inc.
Prostate Cancer – Early-Stage
Urology Care Foundation
Prostate Cancer—Patient Version
NCI