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脳腫瘍の局所症状

Local manifestations of brain tumors

脳腫瘍の局所症状

脳腫瘍の発生した部位で機能が脱落することを巣症状と呼びます。

脳腫瘍が前頭葉の運動野に発生すれば反対側の片麻痺を生じます。

例えば右の運動野であれば身体の左側が麻痺します。

脳腫瘍が運動性言語中枢に発生すれば運動性失語を生じます。

脳腫瘍が側頭葉の感覚性言語中枢に発生すれば感覚性失語を生じます。

脳腫瘍が視放線を障害する部位に発生すれば四分の一半盲を生じます。

脳腫瘍が優位側の頭頂葉に発生すればゲルストマン症候群を生じます。

ゲルストマン症候群とは失書、失算、失読、左右失認、手指失認、などの症状がみられる脳機能障害です。

すべての症状が出る人は少なく、多くは部分的な発症となります。

脳腫瘍だけでなく、脳卒中や事故などで脳が損傷した後に発症することが多い障害です。

脳腫瘍が後頭葉に発生すれば同名半盲が生じます。

同名半盲とは、例えば左の視索に病変があるばあい、両眼とも視野の右半分が見えなくなる障害です。

脳腫瘍が下垂体腺腫に発生すれば視神経交叉部を圧迫し、視力低下、両側耳側半盲を生じます。

両側耳側半盲とは両眼の耳側(外側)が見えなくなる障害です。

脳腫瘍の局所症状

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関連外部リンク

Clinical presentation and epidemiology of brain tumors firstly diagnosed in adults in the Emergency Department: a 10-year, single center retrospective study
National Library of Medicine

6 Warning Signs of Brain Tumors
Cleveland Clinic

Brain tumour symptoms
Cancer Research UK