冷え性
英語
Cold sensitivity
もくじ
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冷え性とは
冷え性とは、冷えを感じて困っている症状のことです。
自律神経失調症の代表的な症状に冷え性があります。
冷え性は、更年期障害、不眠症、うつ病、パニック障害、神経症などの自律神経が関係する病気の症状として現れることが多いです。
冷えは万病のもと、と言われているように、冷え性は様々な病気に発展する可能性を含んでいます。
冷え性が多い年齢
女性は男性に比べて約6対1で、冷え性が多い傾向にありますが、女性も男性も年齢とともに冷えやすくなる傾向があります。
冷え性の原因
冷え性の原因には冷暖房による自律神経の乱れ、仕事や家庭のストレス、食事や服装等の変化などによるといわれています。
手足末端の冷え
冷え性の要因の1つに血流の悪化があります。
交感神経優位になると血管は収縮するため、血流が悪化し手足などの末端は冷えることになります。
またタバコも血管を収縮させるので全身に血流障害を起こします。
冷えとのぼせの関係
下半身は冷えるのに、顔や首などの上半身や、手や足の裏などが火照ったりする状態は、更年期に多くなります。
昔から頭寒足熱という言葉があるように、頭が冷たく足が温かいのが正常です。
自律神経のバランスを崩すとこの頭寒足熱のバランスも乱れてしまいます。
全身の冷え性
全身が冷える方は、体の中から冷えている状態です。体のエネルギーが不足している状態ですので、食べたものがしっかりと消化吸収されずに、新陳代謝が正常運転できていない状態です。
貧血や甲状腺などのホルモンの異常でも体全体が冷えることがあります。
体を温めるには
体を温めるには体の外部と内部を温める方法があります。
外部を温めるには室内温度や衣服の調整で、ストッキングやゴムなど体を締め付けるものは血行不良の原因になるので注意します。
体のライブを温めるには、適度な運動や入浴、生姜やニンニクなど結構の良くなる食べ物などで冷え性予防の工夫を行います。
心理的にリラックスして、自律神経の副交感神経を優位にすることも体を内部から温める方法です。
ストレッチやヨガ、マインドフルネスなどを組み合わせて冷え性の予防とします。
それでも追いつかない場合は、鍼灸や整体等の昔からある東洋医学の力を借りることも選択肢の1つです。
冷え性の鍼灸、整体、マッサージ
臨床で使用する経穴の例:
背中の厥陰兪(けついんゆ)など。
腰の大腸兪(だいちょうゆ)、腎兪(じんゆ)など。
膻中(だんちゅう)など。
※市販の「お灸」をする時の参考としても使用できます。
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参考文献・引用
忙しいビジネスパーソンのための自律神経整え方BOOK
(著)原田 賢
ディスカヴァー・トゥエンティワン
2018年07月12日発行
眠れなくなるほど面白い 図解 自律神経の話: 自律神経のギモンを専門医がすべて解説!
(著)日本文芸社
ワニブックス
2020年02月22日発行
自律神経失調症 冷え性 関連外部リンク
冷え症(冷え性)
TSUMURA & CO.
Cold intolerance
Icahn School of Medicine at Mount Sinai
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