靭帯（じんたい）

執筆者

井出 貴之（鍼灸師）プロフィール

靭帯（じんたい）

関節の結合は関節包だけでなく、靭帯によっても維持されます。

靭帯は関節の連結を強化する働きと、関節の可動域を一定に保ち損傷を防ぐ働きなどがあります。

靭帯の主成分はコラーゲンで弾性があります。

靭帯は関節包に比べ強靭ではあるが靭帯内の神経や血管が少なく（微細血行）、一度のびてしまうと治りにくい特徴があります。

このため、一度捻挫した関節は不安定な状態がつづき、骨と骨に衝撃を受けやすく、これが原因で関節が変形してしまいやすくなる場合もあります。

靭帯は関節包の外にあるのが一般的ですが、関節包の中にある靭帯もあります。

膝関節の前十字靭帯、後十字靭帯や股関節の大腿骨頭靭帯などは関節包内靭帯です。