顎関節（がくかんせつ）・アゴ

執筆者

井出貴之（鍼灸師）プロフィール

顎関節（がくかんせつ）は、下顎骨と頭蓋の一種である側頭骨（そくとうこつ）の下顎窩（かがくか）でつくられる関節です。関節包は緩く靭帯が連結を補足しています。

顎関節の代表的な靭帯は外側靭帯（がいそくじんたい）です。顎関節の関節包の外側にある顎関節の主靭帯（しゅじんたい）です。

顎関節の内側には副靭帯（ふくじんたい）として、蝶下顎靭帯（ちょうかがくじんたい）と茎突下顎靭帯（けいとつかがくじんたい）があります。

顎関節は左右の関節が連動して働きます。下顎骨の上下運動、前進後退運動、側方回旋による臼磨（きゅうま）運動などがあります。顎関節はてこの原理で動くため少ない力でも硬いお肉などをかみ砕くことができます。

顎関節の下顎頭と側頭骨の下顎窩の間には関節円板があります。関節円盤は口を開け閉めするとき、下顎頭とともに前後に移動して顎関節の動きをスムーズにします。下顎骨と下顎窩の間に入り込むことで関節にかかる負担を和らげる働きをしています。