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腰眼(ようがん) |

英語
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EX-B7
Yao Yan
Lumbar Eye, Eye of Waist
奇穴
腰眼
ようがん
Yogan
取穴部位
患者を直立または伏臥させ、第4・第5腰椎棘突起間の外約3寸5分、腰三角部にあたる陥凹に取る。
(注)両手を頭上に挙げて体をひねると、くっきりとした陥凹が現れ、取穴が容易になる。
取穴方法
指で腰部の最も深いくぼみを探り、圧痛や心地よい響きを感じる点を確認する。針は直刺またはやや内方へ斜刺し、深さは1〜1.5寸程度が目安。灸もよく用いられる。
筋肉
広背筋、腰方形筋、殿筋
運動神経
尾骨神経叢、腸骨下腹神経
知覚神経
仙骨神経後枝、腰神経後枝
血管
腰動脈背枝、下殿動脈の仙骨枝、正中仙骨動脈の末梢枝
主治
慢性腰痛、坐骨神経痛、腰椎症、婦人科疾患(卵巣炎、月経痛、不妊症)、男性不妊や精巣炎。
特に「腰腿痛」と呼ばれる腰から下肢に放散する痛みに対して古来より広く用いられる。
名前の由来
「腰眼」とは、腰部にあたかも両眼のようなくぼみが左右対称に存在することに由来する。
古典には「腰眼明らかなれば腰快し」とあり、眼のように開いた陥凹を示すと同時に、「眼が開くと世界が明るく見える」ように、腰眼が通じれば腰背が軽快するという象徴的意味も込められている。
その他の重要事項
・腰眼は経絡上の正式な経穴ではなく奇穴だが、臨床的には腰痛治療の“要穴”として極めて重要視される。
・腰部だけでなく、泌尿生殖器系の症状にも効果を示すことから、下焦(腎・膀胱・生殖器)の気血の滞りを調える作用をもつと考えられる。
・灸をすえることで「腎陽を温める」効果が期待され、寒冷による腰痛や婦人科疾患に特に有効。
・体質的に腰部が冷えている人では、この穴に温熱刺激を加えることで全身がぽかぽかと温まることも多い。
・左右一対で存在するため、鍼灸施術では両側を同時に使うことが多く、調整力が高い。

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