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四瀆(しとく) |

▶ 四瀆は、“張りつめた陽気”の逃げ道であり、
身体にめぐる理智の川である。
英語
Triple Energizer(TE)9
Sidu(Four Rivers)
四瀆(しとく)
手の少陽三焦経9
Triple Energizer (Triple Heater TH) Meridian of Hand-Shaoyang
四瀆
しとく
shitoku
取穴部位
陽池穴の上5寸、前腕背側で総指伸筋と小指伸筋の間。
肘を軽く曲げた状態で、筋肉の谷間に垂直に指を当てると、
深部に響くような反応点として感じられる。
筋肉
総指伸筋、小指伸筋
運動神経
橈骨神経(深枝)
知覚神経
後前腕皮神経
血管
後骨間動脈

主治(臨床応用)
・肩から肘にかけての放散痛、腕の外側のしびれや張り感
・肘関節の動きの制限、外側上顆炎(テニス肘)
・片側の頭痛、特に頭の外側からこめかみにかけてのズーンとした痛み
・耳鳴り、耳の詰まり感、ストレス性の聴覚過敏
・のぼせ感や手のほてり、気の滞りによる熱感
▶ 体の“外の熱”をうまく排出できないときの「抜け道」になる経穴。
名前の由来(オリジナル解釈)
「瀆(とく)」とは、古代中国で“水が流れる道”“灌漑の水路”を指す言葉。
「四瀆」は四方に流れる主要な水路を意味し、
身体の“陽気”が四肢へと流れ出す**要所の水門**という意が込められている。
▶ 「四瀆」は、陽気の氾濫を防ぎ、調和の流れへと導く分水嶺。
精神的・象徴的な意義
・内にこもる怒り、過度な興奮、静かに燃える焦燥感——
それらが四方に散らばるよう流れ出る“感情の排水口”。
・物事に集中しすぎて視野が狭まり、のぼせるような感覚になったとき、
このツボが「冷静な水脈」を思い出させてくれる。
▶ 四瀆は、“怒り”や“焦り”という熱い水を、
四方に流して土壌を潤す、心身の灌漑口。
臨床応用の組み合わせ
・テニス肘には、四瀆+曲池+合谷。
・のぼせと耳鳴りには、四瀆+中渚+聴宮。
・側頭部痛には、四瀆+率谷+風池。
・集中しすぎて眠れないときは、四瀆+神門+太衝。
セルフケア・養生法
・「焦って先走りたくなる」「カーッと頭に血が上る」「手が火照る」
そんなときに、四瀆を親指でゆっくり押し、
5秒間、吐く息に合わせて深く沈み込むように刺激する。
・日中の“気の渋滞”を解消し、夜のリズムに滑らかに切り替えるスイッチになる。
詩的表現
・「四瀆は、陽の奔流を四方へ導く、理性の水門。」
・「怒りを溜めたままでは、心が渇く。四瀆は、その流れをつなぎ直す。」
・「脳が沸騰しそうなとき、静かに水を流すように、ここを押してみる。」
・「急がずともよい。水は、自然と四方へと行きわたる。」
→天井(てんせい)
←三陽絡(さんようらく)
→足の少陽胆経
←手の厥陰心包経
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