アカラシア
英語
achalasia
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アカラシアとは
アカラシア(achalasia)は下部食道括約筋の弛緩不全と食道の蠕動障害による、一次性食道運動機能障害です。
アカラシアは、液体や固形物の食道から胃への通過障害をきたします。

アカラシアの統計
アカラシアは成人の発症が多く、小児から高齢にもみられます。
発症率は毎年約10 万人に1人という報告があります。
アカラシアの原因
アカラシアの原因は不明です。
食道アカラシア発症の原因は下部食道括約筋 (LES)弛緩に関係する神経系の障害により起こるという仮説があります。
神経障害の原因はウイルス説、免疫異常説、遺伝説、消化管ホルモン説、などが考えられています。
食道平滑筋の間に存在するアウェルバッハ(Auerbach)神経叢の神経節細胞の変性や消失が認めららます。
食道アカラシアの症状
嚥下障害(飲み込みにくい、飲み込めない)
食道内に食物が停滞する
食道内のつかえ感
食道内の貯留物のロ腔内への逆流
咳嗽
誤嚥性肺炎
食道の筋の痙縮により生じる胸痛
など
逆流性食道炎の様な症状ですが、胃酸の混在がないために逆流液に酸味がありません。

アカラシアの臨床で使用する経絡・経穴(ツボ)の例:
背部では胃兪(いゆ)、脾兪(ひゆ)など。
腹部の中脘(ちゅうかん)、天枢(てんすう)、巨闕(こけつ)など。
※市販の「お灸」をする時の参考としても使用できます。
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参考文献
消化器内科 第3号(Vol.2 No.2,2020)特集:食道疾患を見落とすな! -内視鏡検査時に食道疾患を見落とさないために-
木下 芳一 (著)
医学出版
2020/1/27 発売
アカラシア 関連外部リンク
食道アカラシア
HYOGO MEDICAL UNIVERSITY HOSPITAL.
Achalasia
Johns Hopkins Medicine